2022.03.14

BtoB向けのSNSマーケティングでLINEを活用する上で押さえておきたいポイント・注意点を徹底解説

家族や友人とのメッセージのやり取りや通話でおなじみのLINEは、マーケティングツールの一つとしても幅広い業界で活用されています。

飲食店の公式アカウントから届くメッセージやクーポン、ショッピングサイトの公式アカウントから届くセール情報なども、LINEを活用したSNSマーケティングの一例です。

そして、LINEを活用したSNSマーケティングはBtoCの業界だけでなく企業や法人相手にビジネスを行うBtoBの会社でも注目を浴びています。

BtoB向けのSNSマーケティングでLINEを活用する際には押さえておきたい注意点があります。これを抑えなければ、期待できる成果が上げられません。

この記事では、BtoB向けのLINEを活用したSNSマーケティングについての以下のポイントを解説します。

・効果的である理由

・企業の実際の活用事例

・実際に始めるまでの具体的な流れ

・押さえておきたいポイント・注意点

「BtoB向けのSNSマーケティングでLINEを活用するための具体的な方法を知りたい」

「LINEを使ったマーケティングは難しいイメージがあるけれど、BtoBの場合は何を注意したらよいのか」

このような疑問に回答します。

1.BtoB向けのSNSマーケティングにLINEが効果的な理由

まずは、BtoB向けのSNSマーケティングにLINEの公式アカウントを使うことが効果的と言われている理由について解説します。

BtoB向でLINEが注目されている理由は以下の3つです。他のSNSと比べてLINEならではの良さが現れています。

・LINEを使っている人口が多い

ビジネス向けアカウントを運用しやすい

・メルマガや広告よりも注目されやすい

若年層の間では「TikTok」や「Instagram」などが流行しているイメージがあるものの、LINEは幅広い年代層においての「生活に必要なツール」として既に定着しています。

ここからは、BtoB向けのSNSマーケティングでLINEを使うことのメリットを解説します。

LINEを使っている人口の多さ

BtoB向けのSNSマーケティングにおいてLINEを活用する上での一つ目のメリットとして、日本国内でLINEを使っている人口の多さが挙げられます。

Zホールディングスによると、2022年2月時点で日本国内でLINEを使っている人の数は約8,900万人となっており、これは日本国民の約70%にあたります。

また、企業などのLINE公式アカウントも数多く存在するため、単なるコミュニケーションツールだけでなく、企業から顧客へ向けての情報発信ツールの一つとなっています。

BtoBにおけるSNSマーケティングにおいても、LINEは顧客となる企業へのアプローチの手段になりやすいツールの一つです。

ビジネス向けアカウントを運用しやすい

他のSNSに比べてビジネス向けアカウントを作成・運用しやすいのも、BtoB向けのSNSマーケティングでLINEが注目されている一つの理由です。アカウントは無料で開設でき、1,000通までのメッセージは費用がかかりません。

BtoBにおいては、BtoCのように大量の顧客を抱えることは稀です。費用を安く抑えられるメリットがあります。

メルマガや広告よりも注目されやすい

BtoB向けのSNSマーケティングを行う上でLINEを使うことは、通常のメルマガや広告よりも相手の目に止まりやすく、注目されやすいといったメリットもあります。これはLINEが日常生活に浸透し、メールを開いて確認するという煩わしさから解放されているためです。

2. BtoB向けのSNSマーケティングにおける企業のLINEアカウントの活用事例

ここからは、BtoB向けのSNSマーケティングにおける企業のLINEアカウントの活用事例を紹介していきます。

どれも企業向けに提供するサービスの情報を発信していることに加えて、自社の強みを活かした宣伝を行っていることが特徴です。是非チェックしてみましょう。

DMM株式会社

モバイルゲームなどで有名なDMM株式会社では2020年以降、LINE公式アカウントを用いたSaaS事業の宣伝をBtoB向けに行っています。

ビジネスを最速で成長させるための「DMMチャットブースト」というLINE公式アカウントを用いたツールを活用しており、以下のような成果を出しています。

・新規顧客の開拓

・作業の自動化による人件費の削減

・事業運営の効率化

またDMMではこの事業をLINE公式アカウントを使って企業向けに宣伝しているほか、店舗やECに特化したサービスを揃えているため選択肢が豊富であることがわかります。

ギグセールス株式会社

幅広い業界・業種における営業代行を行う企業であるギグセールス株式会社は、LINE公式アカウントを通じて営業人材を自社の商品としてSNSマーケティングを行っています。

ギグセールスでは公式アカウント「LINE@営業フリーランス特化型ナレッジメディア”ギグセールス ブログ」を運営しており、見込み顧客となる企業の人材に向けて営業ノウハウなどを発信しています。

また営業人材だけでなく、SaaS企業のマーケティング担当者や経営企画の責任者に向けての情報発信も行われているため、LINE@をアクティブに活用している事例と言えます。

Mikatus株式会社

税理士の仕事に特化したクラウドシステムを提供するMikatus株式会社は、LINE公式アカウントを通して税理士法人や事務所に向けて情報を発信しています。

Mikatus株式会社では、税理士向けのクラウドシステムA-SaaSを企業に向けて宣伝するためのLINE公式アカウントを開設し、サービスの情報や強みを明確に表現しています。

「税理士のみなさまにとって、なくてはならない存在として」をミッションに掲げるMikatus株式会社。LINE公式アカウントで配信されている内容も、新機能の解説動画やお客様サポートの内容が豊富なものばかりです。

3.企業のLINEアカウントでBtoB向けのSNSマーケティングを行うまでの流れ

この段落では、実際に企業のLINEアカウントを作成し、BtoB向けのSNSマーケティングを始めるまでの具体的なステップを解説します。

企業のLINEアカウントを活用してBtoB向けのSNSマーケティングを行う上では、以下のステップを順々に踏んで行くことが成功へのキーポイントです。

①目的を明確化させる

②KPIを決定する

③企業のLINE公式アカウントを作成する

ファン(友だち)に対して定期的な情報発信を行う

⑤メンバーの担当と役割を入れる

ここからは、これら5つのステップについてを詳しく解説します。

目的を明確化させる

LINEを活用してBtoB向けのSNSマーケティングを行うのにまず大切なことは、「なぜLINEを用いたSNSマーケティングを行うのか」の認識をチーム全体で共有することです。

BtoB向けのSNSマーケティングにおいて、最初の目的を明確に決めておくのは必須事項と言っても過言ではありません。

LINEを使う目的を明確にしておくことで、見込み客となりそうな年齢層などの分析をよりスムーズに行えるようになります。

KPIを決定する

明確な目的が決まったら、次はKPI(重要業績評価指標)を決めます。

KPIとは目標を達成する上での達成度合いを計測・監視するための定量的な指標のことを指し、長期的に事業を継続する上での計画の一環としての役割も持ちます。

目標を達成するためのステップを策定することで、毎日あるいは毎月のやるべきことが明確化され、具体的なアクションを起こしやすくなるのです。

どのサービスを使うかを決める

KPIの策定が終わったら、次はどのサービスを使うかを考えましょう。

LINE公式アカウントは以下3種類のプランがあり、月額の他に無料で使えるメッセージ数や追加メッセージの従量料金に違いがあります。

どのプランを使うか迷った時は、最初に決めていた目的やKPIを元に最も現実的に運用しやすいプランを選ぶのも一つの選択肢です。

種類

フリープラン

ライトプラン

スタンダードプラン

月額固定費

無料

月額5,000円

月額15,000円

無料メッセージ通数

1,000通

15,000通

45,000通

追加メッセージ従量料金

不可

5円/通

3円以下/通

プランを選択する際は先ほどのKPIと照らし合わせて決めると良いでしょう。友だちの数をいつまでにどの程度獲得するのかが決まっていて、月に配信するメッセージ数を見込んでおけば、自ずとプランが決まります。それによって月額の運用費用も固まります。

プランの移行は可能ですが、月の途中での変更はできません。注意してください。

企業のLINE公式アカウントを作成する

どのプランを使うか決めた後は、企業のLINE公式アカウントを実際に作成しましょう。

企業のLINE公式アカウントを作成するにあたってのステップは以下のようになっており、基本的には専門知識を必要とせずスムーズに作成することが可能です。

①企業概要や自己紹介文などの基本情報の登録

②あいさつメッセージと応答メッセージの設定

③メッセージの配信テスト

④アカウントの公開

企業のアカウントを公開するにあたっては、第一印象であるアカウントの自己紹介文で企業の良さが簡潔に伝わるような文章を書くことを心がけましょう。

ファン(友だち)に対して定期的な情報発信を行う

企業の公式アカウントが準備できたら、次はファン(友だち)に対しての定期的な情報発信を行いましょう。

SNSマーケティングは業界やツールを問わず長期的なストック型のビジネスであることに変わりはありません。継続的な情報発信によってファンを増やしていくことが必要不可欠です。

企業の情報を継続的に発信し続ける体勢を整えるには、情報発信を行う担当者、更新頻度などルールを決めることがポイントとなります。

メンバーの担当と役割を入れる

定期的な情報発信を続ける計画が整ったら、次はLINE公式アカウントの運用を行うメンバーの担当や役割を決めましょう。

担当をコンテンツ作成や情報発信など役割ごとに分けるのも良いですし、曜日や月ごとに担当者を決めて一任することも一つの選択肢となります。

弊社ではBtoB向け企業が抱える課題解決のサポートも行っています。

LINEアカウントを使ったSNSマーケティングで課題を抱えている場合は、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください。

4. BtoB向けのSNSマーケティングでLINEを活用する上での注意点

LINEを活用したSNSマーケティングをBtoB向けに行うにあたって注意しなければならないことを解説します。

投稿のペースを一定にする

最も注意すべきこととして挙げられるのが投稿のペースを一定にすることです。

あまりに投稿がしつこいと通知OFF、または友だち解除されてしまう原因になりかねないため、一定の頻度かつペースを保ちながら投稿を行うことが必要不可欠となります。

誤字・脱字のチェックを念入りに行う

お客様に届くメッセージの内容・表記に誤りがないかを念入りに確認することも、BtoB向けのSNSマーケティングを行うにあたって欠かせないステップです。

明らかな誤字や脱字、漢字の誤変換を含む文章は企業自体のイメージダウンに繋がりかねないので、投稿を発信する前にはケアレスミスがないか念入りに確認しましょう。

5. BtoB向けのSNSマーケティングでLINEを活用するコツは「情報発信の頻度と限度」にある

この記事では、BtoB向けのSNSマーケティングにおいての企業のLINEの活用事例に加えて、実際に行う上で押さえておきたいポイントを解説しました。

今やSNSマーケティングにおいて欠かせないツールとなっているLINE。企業の公式アカウントを運用する上でのポイントは「しつこすぎず薄すぎない内容のコンテンツを継続的に発信し続ける」ことにあります。

もし皆さんの所属する企業でLINEを活用したBtoB向けのSNSマーケティングを検討している場合は、是非この記事で紹介した事例やポイントを参考にしてみてください。

株式会社INFLUでは、BtoB向けのWebマーケティングに特化したSNSマーケティングのサービスをLINEなど幅広いツールを展開しています。

興味のある方は是非、以下をチェックしてください。