2022.05.28

SNSでの集客に欠かせないフローと使い方をそれぞれ徹底解説

「SNSのアカウントを使って集客を行う」これは現代において業界を問わない集客の方法の一つです。

しかし、長い間、広告やチラシなどアナログな方法を中心に集客を行ってきた企業や店舗にとって、SNSは「未知の領域」そのものなのではないでしょうか。

そしてそのSNSの中にも様々なアプリやサービスが存在し、マーケティングや集客において有効なツールや運用方法はそれぞれ異なります。

この記事では、SNSで集客を行うにあたって欠かせない要因を解説したうえで、押さえておきたい6つのプラットフォームの使い方を解説します。

1.SNSを使っている人口はこんなにも多い

SNSがマーケティングに欠かせないものとなっている背景に、ユーザー数が膨らんでいることが挙げられます。

2022年4月時点で、各SNSの日本国内におけるユーザー数は以下の通りです。

ツール名InstagramTwitterFacebookLINEYouTubeTikTok
国内ユーザ数約3,000万人約4,500万人約2,600万人約9,000万人約6,500万人約950万人

LINEは9,000万人にも達しており、日本人のコミュニケーションインフラとして必要不可欠になっていることがわかります。

集客に強いSNSは誰もが聞いたことのあるものばかり

各SNSの特徴は以下のようにまとめられます。

中心となるユーザー層特徴
Instagram20代~30代女性画像、動画のビジュアル特化でブランド構築に繋げやすい
Twitter10代~30代男女拡散力が強く、ユーザーとコミュニケーションを取りやすい
Facebook20代~50代男女実名による安心感があり、経営者などの有名人が多数利用している
LINE20代~30代男女利用者数が多く、認知を広げやすい
You Tube10代~40代男女Google検索からYouTube検索へと変化しており、ユーザーに役立つ情報を提供して認知に繋げられる
TikTok10代~20代男女流行感度の高いZ世代の男女が活用しており、ファン化を促しやすい

2.集客に強い6つのSNS

ここからは、前段落で解説した6つのSNSについてそれぞれ深掘りして解説します。

各SNSの特徴やメリット、中心となっているユーザー層を正確に把握した上で、「自社の商品・サービスにはこのSNSが合っている」というものを探してみましょう。

Instagram

今や企業のブランド構築や宣伝方法として代表的なプラットフォームとなっているInstagram。友人や知人、家族とのやり取りに使われる個人用LINEに次いで使われやすいSNSです。

Instagramは「写真」でのアピールに強いため、美味しそうに撮影した食べ物や容姿端麗な人の写っている画像を含む投稿がフォロワー、ファンを伸ばしやすい傾向にあります。

またInstagramはフォロワーに興味を持たせたり、新たな学びを得られる画像の投稿でもファンを増やしやすいため、投稿した画像が何を意味するのかテキストを入れるのもコツの一つです。

Twitter

「日々のつぶやき」をコンセプトとしているTwitter。このSNSは「幅広い年代層の仮面を被ったユーザーが混在している広いインターネットの海」のようになっていることが特徴です。

Twitterの特徴は「リツイートボタン一つで投稿を簡単にシェアできる」ことであり、いかにして140文字以内の文章や動画・画像で多くの人にシェアしてもらうかが鍵となります。

Twitterでのフォロワーを増やすにあたってのコツは「フォロワーが思わずクスッと笑ってしまうような内容」の投稿を意識することです。

Facebook

主にアメリカやイギリスを含む欧米でコミュニケーションツールとして使用されているFacebook。国外だけでなく、国外のビジネスパーソン同士のやりとりでも多くのシーンで使われています。

またFacebookには「InstagramやTikTokにあまり馴染みの深くない年齢層の日本人」も多いことが特徴なため、BtoB向けの集客にも向いているSNSの一つでもあります。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントとは「企業の情報発信や一般ユーザーとの交流」に特化して作られたサービスです。

パーソナルコミュニケーションをとることに長けており、BtoCでもBtoBでも活用できます。キャンペーンの打ち出しやクーポン配信用として、飲食店や小売店、美容室などローカルビジネスを中心として利用する店舗が拡大しています。

YouTube

ビジネスにおける使い方が広範囲化した動画配信ツールYoutubeは、SNSでの集客においても強みを持っていることが特徴です。

Youtube自体にはフォロワーと直接交流する手段はないものの、動画コンテンツの中にLINE公式アカウントやTwittterなどのリンクを貼り付けることができます。

また、動画を通してより多くのファンを集め、集まった人々を公式SNSアカウントやホームページへ誘導するといった流れを構築しやすいのがYoutubeの強みの一つです。

TikTok

近年、若年層を中心に人気を集めているTikTokは、3分以内の動画を投稿することで再生回数を増やし、ファンを増やすことのできるSNSです。動画の再生時間は増加傾向にあり、今後最長10分まで伸びるとみられています。

TikTokを使って集客を行う方法は大きく分けて二つあります。

一つは「既に固定のファンの多い有名人をインフルエンサー・もしくはアンバサダーとして起用する」ことです。

この方法を使うことの強みは、既に数多く存在する有名人のファンをそのまま自社商品やサービスのファンとなるよう誘導しやすくなることです。

二つ目の方法は、「企業の公式アカウントを作って再生回数の伸びやすいコンテンツを作ってシリーズ化し、動画の最後の部分で自社サイトへ誘導する」こととなります。

この方法を使う場合は公式アカウントのフォロワーを伸ばす努力の他に面白さや有益な情報を含むコンテンツを定期的に作成し、投稿することがキーポイントです。

3.実際にSNS集客を行う上での手順

ここからは、実際にSNSを使って集客を行う上での手順を解説します。

SNSを使って集客を行うステップにはそれぞれ明確な目的が存在し、それを5W1H「いつ、どこで、誰が、何を、どのように」という視点で分解すると以下のようになります。

①SNSでの集客を行う目的、目指している理想像を大まかに決める

②主に誰に対してアプローチを行うか検討した上で、どのSNSを使うか決める

③いつまでに何を達成するかを具体的に決める

④目標をどうやって達成するかを決める

⑤「どうしたらもっと良くなるか」を常に考え、定期的な見直しや継続的改善に努める

ここからは、以上の考え方に基づいたSNSでの集客を行う流れを解説します。

「SNSでの集客を通して何を実現したいか?」を明確にする

まずは、SNSでの集客を行う理由と達成したい目標を大まかに決めることです。

集客に使うツールを決める

集客を行う目的や目標が定まったら、次は実際に使うツールを選びましょう。

目標値・KPIを設定する

実際に使用するツールが決まったら、次に決めることは具体的な期限や数値を含む目標をチーム全体で定めます。

運用ルールや担当者を決める

チーム内での具体的な目標やスケジュールが決まったら、次はそれらを元にメンバーの役割やSNSアカウントの運用方法、ルールなどを考えます。

集客に使うアカウントのプロフィールを作成する

以上の点が全て決まったら、次は集客を行うSNSのアカウントのプロフィールを作成しましょう。

集客を行う前に投稿を最低限準備する

プロフィールの作成が完了しても、すぐにアカウントを開設したことをアナウンスすることはあまりオススメできません。

このステップでは、「集客を行うためのアカウントとして認知されやすい見栄えづくり」を目的として、コンテンツや投稿が最低限表示された状態を作ります。

一定数フォロワーが増えるまでは自分からのフォローを行う

企業や自社商品・サービスの公式アカウントとしてSNSを運用する準備が整ったら、次は

自ら積極的にフォローを行うことで、相互フォロワーの獲得を狙うステップとなります。

アカウント開設直後、多くの場合はフォロワーゼロからのスタートです。よほど影響力のあるインフルエンサーでない限り、受け身で待ってもファンやフォロワーは増えません。

このステップでは、自社のSNSアカウントに近しい内容に興味を持っているユーザーを中心に、自らフォローを行うことでアプローチをかけることが目的となります。

ユーザにとって興味のある内容であった場合、ユーザ側もフォローバックをしてくれる可能性が高いです。

このステップを行う上で押さえておきたい注意点がいくつかあります。下記5つの注意点について必ず目を通しておきましょう。

  • フォローとフォロワーの比率は極力1:1を保つ
  • 一般のユーザーに向けてのリプライ、ダイレクトメッセージ(DM)は自分からは送らず、ユーザーからの問い合わせに対しては必ず必要最低限の情報で答える
  • フォローだけでなく、ファンに見込みのあるユーザーの2〜3個の投稿に「いいね」を押す
  • 自社のSNSアカウントにおける投稿に付けられているハッシュタグと同じものを検索しているユーザーを中心に探す

もし使用するSNSツールがLINE公式アカウントのような1対多のものであったり、YouTubeなど動画コンテンツのみのツールである場合は、このステップは省略するものとします。

アカウントの継続的な運用を行う

一定数のフォロワーやファンが集まった後に行うのは、SNSアカウントや投稿、コンテンツにおける内容の継続的な改善による長期的な運用です。

そもそもSNS運用とは「ストック型のビジネス」です。継続力や根気強さが必要になるものの、投稿やコンテンツの数はユーザーからみても評価対象のひとつとなります。

しかしコンテンツの量がどんなに多くても、一定以上の質が伴わないようでは逆にユーザーから「適当な投稿をしている」と捉えられかねません。

SNSアカウントの継続的とは「量の積み上げ、質の向上」2つの要素が交差して成り立つものであることを頭に入れておきましょう。

定期的に数値を振り返り改善活動を行う

SNSアカウントの継続的な運用を行うと同時に、定期的に前ステップで定めたKPIを振り返り、目標達成へ向けての行動やスケジュールの見直しを行うことが必須となります。

4.SNSにおける集客を行う上での注意点

ここまでSNSにおける集客を行う手順について解説してきましたが、この段落ではSNSでの集客をするうえで「やってはいけないこと」「注意すること」に着目します。

以下の点は多くの企業の公式SNSアカウントにおいてよく見られるものです。集客に悪影響を及ぼしかねないので、ぜひ一度目を通しておきましょう。

フォロワー・ファンを増やすことに固執しすぎない

SNSでの集客を行うにあたってまず注意しておきたいのが、「フォロワーやファンの数をただ増やすことに固執しすぎない」ことです。

SNSを使って集客をする目的は「一度きりのフォロワーを増やす」ことではありません。

本当の目的は「自社商品やサービスを長期的にチェックし、応援し、購入してくれるファンを増やす」ことであることを頭に入れておきましょう。

情報発信の頻度は高くしすぎず一定に保つ

コンテンツの発信や投稿頻度が高すぎたり、逆に低すぎたりすることも、集客を行うSNSアカウントとしての見栄えや評判の低下に繋がってしまう一つの原因となりがちです。

配信頻度が高すぎる場合、一人ひとりのフォロワーに対して何度も携帯の通知音を鳴らしてしまい、迷惑がられてしまう可能性が高いので気をつけましょう。

反対に投稿頻度があまりにも少なかったり、コロコロ変わったりするとフォロワーに自然と忘れ去られる可能性があるため、情報発信を行う際には一定のペースを保ちましょう。

投稿頻度は定期的に数値をチェックし、エンゲージメント率の高かった月を参考にするなど、PDCAサイクルを回す一つの要素となります。

マーケティングやSEOを重視することも忘れてはならない

SNSにおける集客を行っている以上、WebマーケティングやSEO(検索エンジン最適化)についての知見をある程度得ておくことも必要となります。

どのSNSを使った集客を行い、結果的にフォロワーやファンを獲得したとしても、多くのユーザーは実際に社名や商品・サービス名をGoogleで検索してくることは間違いありません。

また検索エンジン最適化だけでなく、「どうやったらより多くのファンを継続的に維持できるか」を考えるためにはWebマーケティングの知識が必要不可欠です。

より多くのファンや見込み顧客に購入の意思決定をしてもらうためにも、検索された先のホームページやLP「ランディングページ」もしっかり準備しておきましょう。

5.SNSでの集客に成功している企業の事例

この段落では、実際にSNSのツールを使った集客に成功している企業の事例を3つ紹介します。

以下3社では自社の商品・サービスが強みとなるユーザー層を見極めた上で、それぞれ異なるツールを使ってのSNSにおける集客に成功していることがポイントです。

サイボウズ株式会社

サイボウズでは、表計算ソフト「Kintone(キントーン)」を宣伝するにあたってInstagramやTwitter上で定期的なコンテンツ配信を行っています。

Kintone自体の仕組みや、実際に導入した施設の事例を挙げており、公式アカウントをフォローするだけで具体的なイメージが沸きやすくなる仕組みを作り上げているのです。

更にサイボウズはKintoneに関するグッズの宣伝やTwitterでの参加型イベントも行っていることも、継続的なフォロワーやファンをつかむ施策として成り立っています。

シャープ株式会社

シャープのTwitter公式アカウントには大きな特徴があり、それは「まるで一般ユーザーであるかのような振る舞いをする」ことです。

企業の公式アカウントは基本的に一方的な宣伝やQ&Aのみを行う場合が多いものの、シャープのアカウントは一人の人間の生活感があふれています。

ツイートや一般ユーザー向けのリプライも「大変だった」や「やばい」など会話口調であることが特徴で、そのユーモアから多くのフォロワーを獲得しています。

ローソン

大手コンビニチェーンの一つであるローソンでは、Twitterを活用して定期的に自社商品が当たるキャンペーンを開催しています。

参加する条件は公式アカウントのフォローとリツイートであり、毎回これらのアクションを行ってくれたアカウントの中からランダムで当選者が出る仕組みとなっています。

このキャンペーンはTwitter上における多くのコミュニティに浸透し、「一人がリツイートしたら周りの皆も必然的に真似をする」という習慣づくりに成功している一例です。

6.SNSでの集客に必要な知識をつけるには

ここからは、SNSでの集客に必要な知識をつけるための方法を3つ紹介します。

まず最初に押さえておきたいのが、SNSでの集客に必要な知識をつけるのに「高額な初期投資」ではなく「高い情報収集力と根気強さ」であることです。

SNSでの集客における初歩的な知識や行動の方法は、以下2つの手法を使うことで身につけやすくなります。ぜひ目を通してくださいね。

参考書を読む

SNSでの集客を行うための知識をつけるのにオススメな一つ目の方法は「参考書を読むこと」。最もアナログな方法でありながら、最もリーズナブルで手を出しやすい方法です。

参考書を読んでSNSでの集客に必要な知識をつけることのメリットは、初期投資が数千円とお手頃な上に、先人の知識が簡潔にわかりやすくまとめられていることにあります。

ここからは、SNSでの集客に必要な知識を習得するのにオススメな書籍を2冊紹介します。興味のある方はぜひ、以下のリンクをクリックしてみてくださいね。

この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術 (青春文庫)

『この一冊で面白いほど人が集まるSNS文章術』はSNS集客の入門書です。

こちらの書籍は文章に特化した一冊なので、集客を行うにあたってのSNSアカウントの投稿内容やプロフィールの作成方法を習得するのに役立ちます。

デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 「つながり」と「共感」で利益を生み出す新しいルール(MarkeZine BOOKS) 

『デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』 「つながり」と「共感」で利益を生み出す新しいルール』は、SNSマーケティングに対しての具体的なイメージが湧きやすくなる一冊。

この書籍には記事内でも紹介しているSNSでの集客のフローに加えて、実際のマーケティングの流れや必要な作業内容などが簡潔にまとめられております。

SNSでの集客に強い企業にコンサルを依頼する

SNSでの集客を学ぶ上での2つ目の方法は、企業にコンサルを依頼することで実際に「SNS集客とはどうやって行われるのか」を体験をすることです。

SNSでの集客に特化したサービスを提供している企業のマーケティング手法を元に集客の知識や方法を学ぶことも、サービスの長期的な運用においての一つの選択肢となります。

株式会社INFLUは、SNSマーケティングの戦略構築から実行支援まで、トータルでサポートすることができます。組織の課題を正確に抽出し、最適な提案を行います。

SNS集客は公式アカウントを運用するだけで劇的な効果を生むことは難しく、広告やキャンペーンの実施、公式ホームページなどと連動することで高い効果が得られます。

ご興味のある方は、ぜひ初回無料のスポットコンサルをご利用ください。

7.SNSでの集客は「ストック型のビジネス」

SNSでの集客の流れやそれぞれのツールの特徴、注意点や企業の成功事例について解説しました。

SNSでの集客は「ストック型のビジネス」です。チーム内で定められた明確な目的やルールの下、長期的に継続して行うことでアカウントや自社商品・サービスの知名度が上がりやすくなり、応援してくれるファンを増やしやすくなります。

そして積み上げていくべきものは、コンテンツやファンの数だけではありません。目標に対しての達成度や現状を定期的に振り返り、分析し、反省して次の行動に移すといった流れを繰り返すことも、結果を出すための道のりとして必然的に積み上げられていくのです。

株式会社INFLUでは、SNSでの集客に特化したサービスなどのマーケティング支援を幅広く行うことのできるプロのスタッフが多数在籍しております。

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