「Webマーケターとして働き続けて、自信もついてきたのでそろそろ独立したい」
「Webマーケターの将来性、年収って実際どうなんだろう?」
「フリーランスのWebマーケターってどんなスキルが必要なの?」
このように悩んでいませんか?
とくに独立を初めて行う場合、いろいろと不安がつきものですよね。
また、Webマーケターと一口に言ってもさまざまな種類があるため、どれを目指そうか悩んでいる方も多いでしょう。
今回の記事ではフリーランスのWebマーケターとして独立する際に必要な知識をご紹介します。
将来性、年収、独立時の手順、キャリアパスなど知っておくべき情報を多く記載しています。
「これからフリーランスのWebマーケターとして独立を目指したい」
「フリーランスのWebマーケターとして活躍して、年収をアップしたい」
という方はぜひ、ご参考にしてください。
目次
インターネット広告費は2019年にテレビ広告費を抜き、主要マスメディアの中で広告費が最も大きい媒体になりました。
ネットでの広告費が大きくなっているので、ネット広告に関連の深いWebマーケターは需要が高まっています。
経済産業省の調べによると、2020年ではマスコミ4媒体(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)の広告売上高が、前年比-14.4%になりました。
一方でインターネット広告は+31.9%の増加を記録しています。
このように市場的にも右肩上がりなので、Webマーケターの将来性は高いといえるでしょう。
Webマーケターの平均年収は500万円あたりになっており、経験やスキルが高い場合は600万円以上の年収も目指せます。
ただ、スキルが低い場合だと、さらに低い年収になってしまう可能性があります。
選べる案件の種類も減ってしまうので、フリーランスWebマーケターの年収を増やしたい場合はスキルを磨くことをまずは意識しましょう。
案件単価の相場
フリーランスエージェントサービスである「ITプロパートナーズ」で確認すると、月収で40万円〜90万円の案件が多くなります。
ただ、経験が浅いうちは月に10万円〜20万円あたりを目指すのがベストです。
単価が高い案件は高いスキルや提案能力が必要になるので、経験を積んだ後に応募するといいでしょう。
フリーランスのWebマーケターには下記の5つの種類が存在します。
1. 広告運用マーケター
2. SEOマーケター
3. SNSマーケター
4. Webコンサルタント
5. データアナリスト
それぞれの職種ごとに業務内容が異なるので、独立する前に違いを覚えておくと進路を決めやすくなります。
それぞれの違いを把握し、自分に合った職種を選ぶように心がけましょう。
広告運用マーケターでは、リスティング広告の運用代行を行います。
Google・Yahoo!などの検索エンジンはもちろん、Facebook・Instagram・Twitter・LINEなど、SNS広告の運用代行も行うことが多いです。
報酬形態としては、出稿金額から決まった割合が手数料として支払われます。
たとえば、150万円の出稿金額で20%の手数料であれば、30万円が支払われる仕組みです。
仕事内容としては、広告入稿、入札調整、ターゲティング、レポーティングなど運用を実施し、場合によってはプランニングから行います。
各媒体の広告の性質や違いに関する理解、運用経験が求められ、数字で成果が出るためとくにスキルが問われる職種です。
Web解析士、Googleアナリティクス個人認定、Google広告認定資格なども取得して、広告運用の知見を高めるといいでしょう。
SEOマーケターで多いのが、オウンドメディアの運用代行になります。
自社メディアにあった内容で記事を制作していき、SEOで上位表示を目指して集客や認知度アップにつなげていくのが主な目的です。
SEOマーケターはWebライター、ディレクターを外部からアサインし、チームで記事を制作する指揮をとることも多いです。
検索キーワード、競合サイトの調査を細かく行い、競合記事よりも高い品質の記事を作成し、上位表示を確実に成功させる必要があります。
また、記事だけではなく、Webサイト全体の内部対策や外部対策を任せられることも多いです。
SEOの知識や実績を活かすのはもちろん、外部のクリエイターも管理する必要があります。
全体をうまくコントロールする必要があることは、あらかじめ理解しておきましょう。
スケジュール管理、タスク管理が苦手な人は向いていない可能性があるので、注意が必要です。
SNSマーケターでは、企業のSNS運用代行を行う業務が多いです。
Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどの運用代行を行い、企業の認知度拡大、集客・販促支援を行います。
具体的な仕事内容としては下記の3つが挙げられるでしょう。
各種SNSの知識や運用経験だけではなく、広告運用の知識や、インフルエンサーの選定など求められるスキルが多いのが特徴です。
トレンドを読む力や企画力なども必要になってくるので、日ごろから情報収集する必要があります。
WebコンサルタントはWebマーケティング全般の統括を行う職種です。
SEO・リスティング広告運用・SNSマーケティング・各種分析など、幅広い知識が求められます。さらに担当する企業の予算や課題に合わせて提案する能力も必要です。
特定のスキルのみだけでは、能力が足りない場合も多いです。総合的なスキルが求められることから、数あるWebマーケターの職種の中でも難易度が高くなっています。
その分、収入などもアップしやすくなりますが、重い責任やより確実な成果を求められるので目指す場合は十分に努力しましょう。
データアナリストは、企業のWebマーケティングにおけるさまざまなデータ分析を行い、企業の意思決定を促す職種です。
Webマーケティングを行う場合、膨大なデータを扱うことも多いので近年とくに需要が高まっています。
分析能力はもちろん、クライアントの課題に沿った提案を行う能力も求められるでしょう。
企業のデータ、資料を扱うことも多いので責任の重い職種になります。
近年では企業の情報流出問題などがニュースになることも多いです。
データや資料を紛失してしまうと、責任に問われる可能性もあるため、データアナリストになる場合は自己管理能力も磨きましょう。
フリーランスのWebマーケターを目指す場合は下記の4つの手順を意識すると、スムーズな独立を目指せます。
1. 仕事をしながらまずは副業で経験を積む
2. 経験を積んだ後は退職手続きを行う
3. 事業主として独立
4. エージェントサービスで案件を獲得する
漠然とWebマーケターを始めるのではなく、これらの流れを理解したうえで独立を目指しましょう。
Webマーケターとして独立する場合は、まずスキルを磨く必要があります。
スキルが足りていないと、クライアントに十分な利益をもたらせないので、独立したとしても仕事を獲得したり、継続したりすることが難しいです。
まずは仕事をしながら下記の副業でスキルを高めましょう。
自分がもし、SEOマーケターになりたいのであればブログ運用を行うなど、将来的な目標に沿った副業を選びましょう。
目安として2〜3年経験を積み、十分な実績を出せるようになったのであれば、現在の仕事を退職しましょう。
退職日を設定し、1ヶ月〜3ヶ月前までに退職する旨を直属の上司に相談するのが一般的です。
民法においては、退職の申し入れは2週間前と決められており、使用者の承諾がなくても会社を辞めることができるとされています。
しかし、就業規則で退職の申し出が1か月前までと定められていることが多く、トラブルに発展しかねません。
早めに申し出を行い、就業規則に沿って退職することをおすすめします。
退職時には他にも下記の準備が必要になります。
いきなり退職するのではなく、十分に準備してから退職しましょう。
会社を退職した後はいよいよ、フリーランスのWebマーケターとしての独立を行います。
個人事業主の手続きを行う必要があるので、最寄りの税務署に開業届を提出しましょう。
開業届を提出することで、節税効果の高い青色申告が受けられたり、屋号で銀行口座を作れたりとメリットがあります。
必要事項を記入して提出するだけなので、なるべく早い段階で税務署で手続きをするのがおすすめです。
所得税にかかわる部分になるため、提出を忘れないように心がけましょう。
Webマーケターとして案件を獲得する場合、さまざまな方法がありますが、ITプロパートナーズやレバテックフリーランスなどのサービスがおすすめです。
ITプロパートナーズやレバテックフリーランスは、フリーランス専用のエージェントサービスになっています。
単価も高く、案件も豊富に用意されているので、フリーランスのWebマーケターとして高収入を目指す場合に役立つでしょう。
継続的に働ける案件も多いので、安定した仕事を求める方にとくにおすすめのサービスです。
勤務先に出勤する場合もあれば、リモート勤務の場合もあります。
自分に合った働き方で働けるケースも多いので、積極的に活用しましょう。
フリーランスのWebマーケターが収入を増やす際、下記の4つのスキルが必要になります。
1. Webマーケティングのスキル・知見
2. 営業スキル
3. 提案能力
4. 自己管理能力
いずれもフリーランスのWebマーケターにとって、とくに重要なスキルになります。
1つでも欠けていると収入を増やすのが難しくなるので、それぞれのスキルについて十分に確認しておきましょう。
フリーランスのWebマーケターとして収入を増やしたいのであれば、Webマーケティングのスキルや知見を高める必要があります。
スキルが低いままだと、獲得できる案件数も少なくなるうえに、仕事を獲得できてもクライアントから不満を持たれることが多いです。
クライアントから不満を持たれると、案件の継続につながりにくくなるので安定した仕事を行えなくなります。
Webマーケティングのスキル・知見を高める際には、独学や実務の中で学ぶのもいいですが、スクールに通うのも1つの手段です。
スクールであれば体系的な知識やスキルを学べるうえに、実践的な課題も多いので、アウトプットもしやすくなります。
自分の目的や課題に合わせてどの方法で勉強を行うのかは、慎重に検討しましょう。
Webマーケターに一番必要なのは実務に関するスキルになりますが、案件を獲得するための営業スキルも重要です。
営業力がないと自分の魅力を伝えられず、案件獲得につながりません。
自分の魅力をわかりやすく伝えるためにも、自分の実績や保有資格を加味したうえで自己PRを固めましょう。
自分がどのような仕事ができ、何を得意としているのかまとめると提案時も伝えやすいです。
また、コミュニケーション能力を求められることも多いので、基本的な受けごたえや返信スピードなども意識しましょう。
Webマーケターはどの職種でもクライアントに提案を行うことが多くなります。
クライアントの課題に合わない的外れな提案をしてしまうと、不満を持たれる可能性があるので注意が必要です。
クライアントの満足度を高めるためにも、クライアントの課題に寄り添って提案を行いましょう。
提案を行う際はただ提案するのではなく、分析結果など具体的なデータを添えると提案しやすいです。
与えられた仕事をこなすだけでは不十分なので、クライアントのメリットにつながる提案は積極的に行いましょう。
提案能力の高いWebマーケターはクライアントからの評価も上がりやすいので、高められるように努力を続けることが大切です。
フリーランスになるとすべての管理を自分で行う必要があります。
事業にかかる経費、スケジュールやタスク、フリーランスへの外注など業務はさまざまです。
自己管理能力が低いと、案件をコントロールできなくなったり、業務ミスをしてしまったりする可能性もあります。
業務ミスを続けていると、クライアントからの信用度が落ちるので、継続して案件に繋がらなくなる可能性も高いです。
自己管理能力はフリーランスを続けていくうえで必須のスキルになるので、他のスキルとあわせて磨くように意識しましょう。
フリーランスのWebマーケターとして独立する場合、下記の4点に注意しましょう。
1. 常に勉強をし続ける必要がある
2. 収入が不安定になることがある
3. 実績を積んでいく必要がある
4. エージェントを活用する場合は手数料を確認する
とくに「収入が不安定になることがある」「実績を積んでいく必要がある」のはフリーランス特有の課題になります。
1つずつ確認して、独立時のイメージを固めましょう。
フリーランスのWebマーケターはどの職種でも、高いスキルが求められます。
運用、提案、分析など総合的なスキルが求められるので、常に自分で勉強し続けることが大切です。
高単価の案件を獲得したい場合は、求められるスキルがさらに高くなります。
スキルが低いままでは、できる仕事も自ずと限られてしまうので注意が必要です。
また、Web業界は進歩が著しいため、昨日まで使えたスキルが使えなくなることもあり得ます。
そのため、常にWeb業界に関する最新の知見を得ることが大切です。
勉強を怠ってしまうと成長するのが難しくなるので、フリーランスのWebマーケターを目指すのであれば常に学び続けましょう。
フリーランスのWebマーケターとして働く場合、業務委託契約になることがほとんどです。
会社員時代とは異なり、いきなり案件を打ち切られることもめずらしくありません。
収入を少しでも安定させたいのであれば、下記のように収入源を分散させましょう。
このように収入減を分散させると、メインの仕事が減った場合でもカバーできます。
1つの収入源に依存せず、リスクを減らすためにもなるべく収入源を増やしましょう。
フリーランスのWebマーケターは、スキル以外にも実績が求められます。
「どのような企業でどんなメディアの検索順位を高めたのか」
「広告運用でどのくらいの期間で、CTR、CPAをどれくらい改善できたのか」
このように具体的な数値の部分まで掘り下げられて聞かれることも多くなります。
実績がない場合は提案時に信用してもらえないこともあります。
実績に乏しい場合は、実績として掲載できる案件を優先して受注し、実績を作ることが大切です。
可視化できる実績を作り出し、営業時にすぐに答えられるようにしておきましょう。
案件獲得時にエージェントを活用する場合は、仲介手数料を確認しましょう。
給与のうち数10%ほどは手数料として引かれることもあるので、契約前に十分に確認しておく必要があります。
手数料が高いエージェントはサポートが手厚いことも多いですが、サービス内容に見合っていない場合もあるでしょう。
十分に確認を行い、自分が納得できるエージェントサービスを利用することが大切です。
仲介手数料については公式ホームページで確認できることも多いので、登録する前に必ずチェックしておきましょう。
フリーランスのWebマーケターになる際は実績だけではなく、下記の資格も持っておくとより案件を獲得しやすくなります。
1. ウェブ解析士
2. SEO検定
3. Googleアナリティクス個人認定
4. Google広告認定資格
資格を持っていることで、自分の能力を可視化しやすくなるので営業や提案時に有利になります。
ウェブ解析士は一般社団法人ウェブ解析士協会で受験できる資格で、アクセス解析やデータ分析のスキルが学べます。
広告運用マーケター、データアナリスト、Webコンサルタントになる場合、とくに取得しておきたい資格になります。
ウェブ解析士には下記のように段階的に資格が分かれているのが特徴です。
オンライン形式での受講や独学も可能になっており、自分に合った形で学習を進められます。
ウェブ解析士マスターはとくに難易度が高くなりますが、取得しておくとその分、クライアントからの信用度が高まるでしょう。
SEO検定は一般社団法人全日本SEO協会によるSEO関連の資格です。
SEO、SEOライティング、Googleアップデートの歴史などSEOの総合的な知識を磨く際に役立ちます。
SEO検定も下記のように級ごとに学べる内容が分かれているのが特徴です。
一日で全級に受験できるので、なるべくまとめて受験したいという方にも向いています。
独学で十分に取得できるため、SEOマーケターを目指す方は早めに取得しましょう。
Googleアナリティクス個人認定は、データ分析を行う際に必要なGoogleアナリティクスの習熟度を認定する資格です。
どの職種のWebマーケターでもGoogleアナリティクスを使うことは多いので、取得しておくと役立ちます。
Googleアナリティクスにおける問題を選択式で問われる試験になっており、取得すると自分のスキルを客観的に証明できます。
資格の有効期限は合格後18ヶ月間になるので、期限後に再取得する場合は再度受験する必要がある点には注意が必要です。
受験費用はGoogle Partnersであれば無料になるため、フリーランスのWebマーケターを目指す方はぜひ取得しましょう。
Google広告認定資格は、Google広告のスキルの高さを客観的に証明できる資格です。
試験として検索、ディスプレイ、ショッピング、動画、アプリ、測定の6つの科目を受験します。
総合的なWeb広告の知識を高められるので、広告運用マーケターを目指す場合に取得するといいでしょう。
オンライン上で24時間365日いつでも簡単に受験できるため、自分の好きなタイミングで取得できるのもうれしいポイントです。
資格の効力は取得から1年間となり、期間を過ぎた後にもう一度資格が欲しい場合は、再度受験をする必要があります。
合格すると代理店パートナーバッジを取得でき、営業時に有利になるので広告運用マーケターになる場合はぜひチャレンジしてみましょう。
フリーランスのWebマーケターのキャリアパスとしては主に下記の3つが挙げられるでしょう。
もちろん、そのままフリーランスWebマーケターとして働き続けたり、他の職種にチャレンジするのも手段の1つです。
自分に合った働き方を模索し、さらなるステップアップを目指しましょう。
フリーランスのWebマーケターは知識やスキルがある場合、600万円以上の年収も狙えます。
ただ、実務、営業、提案スキルを高めていかないと年収アップは難しくなってしまうでしょう。
スキルを高める場合は独学でも問題ありませんが、スクールで学んで実力をつけるのもおすすめです。
株式会社INFLUでは、SNSの運用方法、オリジナルコンテンツの作成・販売を学べるスクールを運営しています。
Webマーケティング手法、SNSの活用方法、LINEでの販売方法などを総合的に学べるので体型的な知識を身につけることが可能です。
受講の継続率は60%と高いので、モチベーションを失わずに学習できるでしょう。
ぜひお気軽にお問い合わせください。