「ユーザーファーストのWebマーケティングを実現したい」
「顧客に受け入れられるECサイトを構築したい」
このように考えている企業の担当者も多いのではないでしょうか。
インフルエンサーに代表されるように、個人の発信力が強い現代においては、ユーザーファーストの考え方が重要です。
この記事では、現代のマーケティングに必須であるユーザーファーストの考え方について、分かりやすく解説します。
実際にユーザーファーストで成果を出した企業事例も紹介するので、ぜひご参考にしてください。
目次
ユーザーファーストとは「ユーザーの満足度を何よりも優先する」という考え方です。
従来は企業の「何を伝えたいか」が重視され、マーケティングや商品提供は企業中心で行われてきました。
現代はTwitterやInstagramなどのSNSで、誰でも情報発信できる時代です。
インフルエンサーなど影響力のある人の発信を、他のユーザーが信じて受け入れるということが当たり前のように起こります。
そのため、企業は「ユーザーが何を求めているか」を徹底的に考える必要が出てきたのです。
ユーザーにとって役立つ広告や商品でなければ、展開したとしてもすぐに淘汰されてしまうでしょう。
顧客第一主義ともいえるユーザーファーストの考え方によって、多くのメリットが生まれます。
代表的なメリットは以下の4つです。
それぞれのメリットを、確認していきましょう。
ユーザーファーストを意識すると、滞在時間が伸びるコンテンツ作成が可能です。
自社のホームページやECサイトを中心に集客するWebマーケティングでは、ユーザーの滞在時間が重要な指標となります。
有益な情報が書かれていても、スマホで見にくかったり、デザインが古かったりすると、ユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。
ユーザーファーストであれば、使い勝手がよく、思わず長時間滞在するようなコンテンツが制作できます。
滞在時間が伸びることで、企業が伝えたい内容がユーザーに伝わりやすくなるでしょう。
ユーザーファーストの考え方は、CV(コンバージョン)の向上に直結します。
アパレルブランドのECサイトであれば、ユーザーが商品を購入するタイミングがCV地点です。
ユーザーファーストのECサイトを構築すると、購買意欲が高まるので、商品の購入も自然に増えます。
制作するコンテンツの目的によってCVの定義は異なりますが、ユーザーファーストが重要なのは共通しています。
ユーザーファーストで使いやすいコンテンツが制作できれば、Webマーケティングに重要なCVに繋がりやすくなるでしょう。
個人の発信力が高い現代において、ユーザーの好意的な印象はとても大切です。
ユーザーファーストの戦略を徹底することで、企業への好意的な印象をSNSで発信してもらえるかもしれません。
好意的な印象が広がれば、自社サイトへの集客が増えて、商品やサービスの購入が増加するでしょう。
逆にユーザーファーストを無視してしまうと、悪い印象が拡散される可能性があります。
良質な商品やサービスを提供していても、企業の印象が悪ければ成果にはつながりません。
Webマーケティングでは、好意的な印象を持ってもらえるかどうかが重要です。
ユーザーファーストを徹底すると、リピーターが増えます。
Webでもリアルでも、2回以上自社商品やサービスを購入してくれるリピーターは必要不可欠です。
ユーザーファーストなサービスやコンテンツを提供することで、「また使いたい」とユーザーが思います。
似たようなサービスを提供するライバルがいた場合、勝負を分けるのはユーザーファーストの意識です。
商品やサービスはもちろんのこと、ECサイトや広告、メルマガ配信などをユーザーファーストで考えてみましょう。
継続的に利用してもらえるようになり、成果につながりやすくなります。
ユーザーファーストの考え方は商品やサービスだけでなく、Web制作においても重要だといえるでしょう。
ここからは、Web制作におけるユーザーファーストの事例を3つ紹介します。
Webマーケティングが重要な現代においては、いずれもユーザーファーストで考えることが大切です。
それぞれを詳しく確認していきましょう。
ユーザーファーストのWebサイトでは、ユーザーに必要な情報やコンテンツが分かりやすく掲載されています。
初めてのユーザーがWebサイトを訪問した際は、第一印象が大切です。
パッと見て「分かりにくいサイトだ」と思われると、その後のアクションに繋がりません。
ユーザーファーストだといえるWebサイトの共通点には、以下が挙げられます。
Webサイトでは、情報をいかにユーザーに分かりやすく届けるかが重要です。
ユーザーファーストなECサイトを作り上げることで、Webからの売上を増やせる可能性が高まります。
Webサイトと同様に分かりやすい構成が大切ですが、ECサイトの場合はファーストビューを意識しましょう。
ファーストビューは、ECサイトを開いた時にスクロールしないで最初に見える部分です。
ユーザーはファーストビューを見て、滞在を判断するといわれています。
伝えたい情報やユーザーの興味をひくキャッチコピーを、ファーストビューで見せることが重要です。
ユーザーファーストなファーストビューを構築し、売上を拡大させましょう。
SNSが普及して個人の発信力が強くなった現代では、ユーザーファーストで広告制作を行うことが重要です。
従来の広告は、企業が売りたいものをアピールするためのツールでした。
しかし、現代ではアピールした情報がその通りにユーザーに届くとは限りません。
一方的な情報発信をした広告では、印象が悪くなる可能性もあります。
Web向けの広告制作では、商品やサービスの情報だけでなく、ユーザーの興味をひくデザインを意識しましょう。
ユーザーファーストの視点を意識すると、広告を見るユーザーの心理を知ることが大切です。
ユーザーファーストをいざ実践しようと思うと、何をすれば良いか分からないという方もいるかもしれません。
WebサイトやECサイトをデザインする際は、以下の4つのポイントが重要です。
それぞれを詳しく確認していきましょう。
ユーザーはWebサイトやECサイトで「わかりやすさ」を求めています。
なるべくシンプルで、ユーザーが混乱しないUI(ユーザーインターフェイス)が重要です。
UIは単純に見た目だけではなく、サイト上のメニューやボタンの操作性、文字のフォントなども含まれます。
良い商品を提供しているのに、Webサイトからの集客やECサイトの売上が伸びない場合は、UIの変更を検討しましょう。
ユーザーファーストの視点で、自社のWebサイトやECサイトを見直せば、改善点が見つかるはずです。
実際に自社でもテストを繰り返して、改善していきましょう。
ユーザーファーストを考えたWebサイトでは、デザインと機能が連動しています。
言い換えると、どこをどう触ればどのように動くのかが、簡単にわかるということです。
アパレルブランドのECサイトを例に考えてみましょう。
初めてサイトに訪れる人が探しやすい様に、服やパンツ、カバンや靴などアイテム毎に分類されている方が分かりやすいと思います。
それぞれのアイテムを写真やアイコンで表示させることで、ユーザーが探しやすくなるでしょう。
検索ウィンドウには虫眼鏡のマークをつけるなど、デザインと機能が直感的に分かる工夫を施すことが大切です。
Webサイトに訪れるユーザーを迷わせないようにするのが、コピーライティングです。
ユーザーは情報を求めてWebサイトに訪れるので、情報がどこにあるか分からなければ、すぐに離脱します。
ユーザーを誘導するのが、コピーライティングの役割です。
例えば、セミナーの開催情報を別ページで案内しているWebサイトがあったとします。
■詳しくはこちら
■セミナーの費用や開催場所はこちら
前者では別ページを見るまで何の情報が記載されているかわかりません。
後者であれば、費用や開催場所を知りたいと思っているユーザーはクリックするでしょう。
ユーザーにとって親切な印象を与えられるように、しっかりとコピーライティングで誘導していくことが重要です。
ユーザーファーストを意識したWebサイトやECサイトは、統一されたデザインが特徴です。
人間は、情報の約90%を視覚から得ています。
そのため、統一感がないデザインのWebサイトだと、ストレスを感じて離脱しやすくなってしまうのです。
色やボタンの大きさ、フォント、ボタンの配置などを統一して、ユーザーにとってストレスのないサイト作りを目指しましょう。
個人向けと法人向けの2つのサイトを運営している場合、それぞれでベースとなる色を変えるなどの工夫が必要です。
デザインを用途別に分けて統一することで、ユーザーが求める情報を取捨選択しやすくなります。
WebサイトやECサイトは、ユーザーファーストを追求することで、成果が上がりやすくなるでしょう。
ユーザーファーストを追求する場合は、以下の点を意識しましょう。
それぞれを詳しく確認していきましょう。
WebサイトやECサイトを作る際は、ユーザビリティを意識しましょう。
ユーザビリティとは、簡単にいうと「ユーザーが目的を達成できるか」ということです。
ユーザーは何かの目的を達成するためにサイトを訪れます。
例えば、ECサイトであれば、自分好みの商品を買うことが目的です。
気に入った商品があっても、購買方法や発送日が分かりにくければ、ユーザビリティは高まりません。
商品の検索機能から、商品を買ってユーザーに届けるまで、ユーザビリティを高めることが大切です。
ユーザーファーストなWebサイトやECサイトにするためには、ユーザーの導線を徹底的に考えましょう。
特にECサイトの場合は、導線設計が売上に直結します。
アパレルブランドのECサイトを例に考えてみましょう。
トップページを見て、アイテム別の分類から靴を選び、サイズや色を選択するというのが適切な導線です。
自社の利益を優先させようと、パンツやカバンといった他のアイテムをレコメンドすることは逆効果になります。
ユーザーファーストを意識して導線設計すれば、自ずとシンプルでわかりやすいECサイトになるでしょう。
ユーザーファーストなサイトは、情報量が多いとは限りません。
現代はインターネットが普及して、誰でも簡単に情報に触れられる時代です。
ユーザーは、常に情報過多の状態であると意識しましょう。
忙しく過ごすユーザーも多いため、Webサイトや広告では、ユーザーが求める情報のみを伝えることが大切です。
情報量が多すぎると、ユーザーは必要な情報にたどり着けず、サイトから離脱するかもしれません。
情報を多く詰め込むことは、ユーザーのためにはならないのです。
情報量を調整して、ユーザーが欲しい情報をピンポイントに伝えられるようにしましょう。
ユーザーファーストのサイトになっているか確認するためには、自社でも十分にテストすることが大切です。
ターゲットとなるユーザーを想定して作ったサイトでも、想定とズレることはよくあります。
リリースする前に、自社でもテストを行い、サイトを利用してみましょう。
開発段階では完璧だと思っていても、使いにくかったり、リンクがずれていたりといった不具合が見つかるかもしれません。
ユーザー目線でテストすることで、ユーザーファーストなサイトに近づけます。
サイトのトレンドは日々変化していますので、リリース後も定期的に自社で見直しすることが重要です。
INFLUではWeb制作やマーケティングのサポートも行っております。
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あらゆる企業が、ユーザーファーストでマーケティングを行っています。
本章ではユーザーファーストで成果を出した企業を3社紹介します。
3社ともユーザーファーストで物事を考えて、ユーザーに有益な情報を提供したことが評価されています。
それぞれの事例を詳しく確認しましょう。
Yahoo!Japanはウェブアクセシビリティ方針で、「ユーザーファースト」の合言葉を掲げています。
Yahoo!Japanでは売上の約7割を広告収入が占めており、集客数が売上に直結するビジネスモデルです。
そのため、ユーザーファーストを最優先で考える必要があります。
Yahoo!Japanではユーザーファーストを実現するために、Oracle Service Cloudというシステムを導入しました。
メール対応やFAQ、アンケートなどを1つでカバーするシステムで、導入によりユーザーの満足が向上した事例であることが分かります。
料理レシピのコミュニティサイトを運営するクックパッドには、ユーザーファースト推進部があります。
ユーザーファースト推進部は、クックパッドを利用する際のユーザー体験(UX)を包括的に見ている部署です。
1ヶ月半に1回はユーザーインタビューを実施して、ユーザーファーストな新規サービスを検討しています。
インタビューでは、クックパッドに限らず、日常生活全体の質問をすることが目的です。
ユーザーの課題を解決するために、クックパッドに何ができるのかを常に考えています。
まさにユーザーファーストを徹底した事例の1つと言えるでしょう。
ANAは、ユーザーファーストの戦略を貫いています。
出発前や到着後もサービスを提供するために、ANAでは3つのメディアを運営しています。
中でもユーザーが航空券を購入するオウンドメディアは、ユーザーファーストの象徴です。
ユーザーが迷うことなくスムーズに航空券を購入できるように、導線を工夫しています。
航空券を購入するタイミングでないユーザーにも日々来訪してもらうために、キャンペーンを展開していることも特徴です。
ANAというブランドを定着させるために、ユーザーファーストを意識したメディアを運営しているといえるでしょう。
個人が多くの情報に触れられるようになった現代では、ユーザーファーストの考えがなければ成果が上がりません。
不便なサイト設計のままだと、ユーザーは直ぐ離脱をしてしまい、ファンにするのが難しくなってしまうはずです。
本記事で解説したコツを参考にして、ユーザーファーストの視点を持ちましょう。
ユーザーファーストを意識したWebマーケティングを実現したいという企業は、株式会社INFLUにぜひ、お問い合わせください。