「自社サイトの改善を図りたい」
「ただ、具体的にどのポイントに重点を置いて改善すればいいのか分からない」
このように悩んでいる担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
初めて本格的にサイト改善を行う場合、どこから手を付ければ良いのかわからなくなってしまうこともありますよね。
そこで、今回の記事ではサイト改善を行う際の手順、抑えておくべきポイントを中心にご紹介します。
サイト改善の成功事例についても記載しているので、ぜひご参考にしてください。
目次
サイトを見直す場合は以下の項目をチェックしましょう。
CVRはサイトの目的(問い合わせへとつなげること、別ページへの遷移、資料のダウンロードなど)が実行された数を、セッション数などで除したものです。この割合が著しく低いと、目的を達していないことになります。
また、CVRが他のページの平均値よりも低いページがあれば、それは改善の対象となります。
CTRは特定のキーワードで流入した数を、検索エンジンの表示回数で割った値です。CTRが悪い場合は、ユーザーの検索意図とページのタイトルが合致していない可能性があります。
設定したKIPを改善しないと集客ができず、成果も出ないWebサイトになってしまう可能性が高いです。
仮に集客できたとしても使い勝手が悪く、サイトから離脱されてしまう恐れがあります。
これらの理由があるため、Webサイトの運営を行う場合は継続的に改善を行うことが大切です。
押さえておくべきポイントを理解しておくと、効率よくサイト改善を行うことが可能です。
そこで、サイト改善を行う場合は、以下の4つのポイントを必ず押さえておきましょう。
ファーストビューとはWebサイトでユーザーがアクセスしたときに最初に目に入る部分のことを指します。
スクロールせずに画面に最初に表示された部分で、ユーザーからの第一印象を強く左右するのが特徴です。
そのため、ファーストビューの作り込みが甘いと、それだけでユーザーはサイトに対する興味を失う可能性があります。
改善方法として、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
UIとは「User Interface(ユーザーインターフェイス)」の略称で、Webサイトでは見た目や、使いやすさを指します。
UIの部分が工夫されていないと、ユーザーにとって使いづらいためストレスに感じてしまう可能性が高いです。
使いやすいUIを意識するために、以下のポイントを押さえておきましょう。
ユーザーファーストを意識して、ユーザーにとって使いやすいサイトにすることが大切です。
Webサイトのデザインが古臭いと、ユーザー側はサイトに対して魅力を感じてくれません。
ただ、デザインを重視しすぎてファーストビューやUIを疎かにしてしまうと、サイトに対する満足度が下がってしまうので注意が必要です。
改善策としては、ファーストビューやUIを意識し、デザインのトレンドを常に追いながら調整することが重要になります。
Webサイトのトレンドは常に変わっているので、競合や他社サイトなどを参考にしながら要素を取り入れていきましょう。
Webサイトを改善する場合は、キャッチコピーを見直してみると直帰率・CVRなどに大きな影響が出ます。
魅力的なキャッチコピーが盛り込まれていると、製品やサービスの詳細や魅力が分かりやすく伝わります。
そのページを読み進めたり、内部リンクから他ページを見てくれたりするので直帰率・CVRの改善に繋がりやすいです。
改善方法は、ツールを使った効果測定が一般的です。
Googleアナリティクスやヒートマップを使いながら、直帰率・CV率やページのスクロール率をチェックしてキャッチコピーを改善していきましょう。
サイト改善を行う場合は、以下の5つのステップを押さえておきましょう。
これらの流れで行うことで、成果が出せるサイト改善が実現しやすくなります。
まずはWebサイトの目的を設定しましょう。
あらかじめ目的を設定しておくと、どの部分を優先して改善すればいいのか理解しやすくなります。
集客を向上させたいのか、CVRを改善させたいのか具体的な目標を考えておくとサイト改善がしやすくなります。
また、目的を明確にしたのであれば、Webサイトの現状も合わせてチェックしましょう。
Googleアナリティクスや、ヒートマップツールを見て流入経路や滞在時間、離脱している要因を洗い出します。
目的や現状を洗い出せたのであれば、課題を抽出して具体的な改善案を考えましょう。
サイトの現状分析を元に具体的な改善策を考えていきます。
課題をピックアップするためには現状分析とあわせて、目的をもう一度確認しましょう。
目的を達成するために取り組むべき課題は何なのか、具体的に洗い出す必要があります。
例えば、自社サイトがBtoB向けのサイトで、会員登録の増加が目的なのであれば以下のように改善策を考えましょう。
課題 | ・登録フォームまで進んでいる人数が1日30人いるのに、登録している人は10人しかいない |
理由 | ・情報を入力するフォームに余計な項目がある ・読み込み時間が少し長い |
改善策 | ・入力フォームの項目をシンプルにする ・読み込み時間の短縮を図る |
サイト改善のためにさまざまな分析を行っていると、複数の課題が見つかる場合が多いです。
そのため、全ての改善策を実施するよりも、売上に直結する部分を優先的に改善しましょう。
優先順位を決めたのであれば、改善策を実施していきます。
改善策を実施した後は、効果測定もセットで行いましょう。
改善策を実施した後はGoogleアナリティクス、ヒートマップツールを確認してユーザーの動きや実際の成果を見てみましょう。
改善できている場合もあれば、思ったように成果が出ていない場合もあるはずです。
サイト改善は1度行ったら、そこで終了ではありません。
PDCAサイクルを繰り返してユーザーのニーズ、トレンドに対応できるように計測して改善を続けていく必要があります。
改善施策が終わったら、また分析ツールで課題と現状を洗い出して次の改善策を考え、実施していきましょう。
サイト改善を行う場合、以下の3パターンのどれかに当てはまってしまうと失敗する可能性が高いです。
サイト改善で失敗しないためにも、それぞれの詳細をチェックしていきましょう。
他社サイトをそのまま真似しても、自社サイトでは成果が上がらない場合があります。
他社サイトに合ったカスタマイズや改善をそのまま真似しても、目的や状況が異なる自社サイトでは通用しないことがほとんどです。
他社サイトを参考にする方法は効果がありますが、真似をするだけでは意味がありません。
自社サイトに取り入れる際は、目的や現状を確認して参考にできそうな要素だけ取り入れるように心がけましょう。
ただサイトを制作し、何となく感覚で改善して効果測定を怠ってしまうと、いつまで経っても効果的なサイト改善は望めません。
Googleアナリティクスやヒートマップのデータを確認しないと、ユーザーの行動やニーズを捉えられず、最適な改善策が実施できないからです。
効果測定は地道な作業かつ、改善点を洗い出すのは簡単ではありません。
ただ、そこで努力を惜しんでしまうと、自社サイトに必要な改善点が洗い出せません。
効果のあるサイト改善を行うためにも、効果測定は常に行いユーザーの動きやニーズを把握しておきましょう。
「集客アップのためにとりあえずサイトのデザインを大幅にリニューアルしてみた」
こういった漠然としたリニューアルを行っても、サイトでの集客は望めません。
莫大なコストをかけたのに、全く集客に繋がらないということもあり得ます。
十分に準備を行った上で、ユーザーにとって必要な部分を改善した方が効果的です。
分析ツールを用いた上で以下のどの部分に問題があるのか、調査しましょう。
そして、問題点を洗い出した後は自社の目的に合わせ、優先順位をつけて改善することが大切です。
闇雲にリニューアルだけ行ってもサイトでの集客は望めないので、しっかりと準備を行って優先順位を付けてから改善を図りましょう。
サイト改善におすすめなツールとして以下の5つを把握しておく必要があります。
いずれもサイト改善で使用されることが多いツールなので、必ず押さえておきましょう。
Googleアナリティクスは、Google社が提供する無料解析ツールです。
無料でありながら非常に性能が高く、基本的なデータ分析はGoogleアナリティクスで完結します。
アクセス数やページの変遷、ユーザーが使用しているデバイスなども分析することが可能です。
また、即時性も高くユーザーの動きをリアルタイムで追えるのも、強みの1つと言えるでしょう。
参考書籍も多く出版されているので学びやすく、サイト改善やデータ分析を本格的に行う場合でも安心です。
Google Search Consoleは、自社サイトへの流入キーワードを分析できるツールです。
こちらもGoogleアナリティクスと同様に、完全無料で使える上に多くの企業が導入しているので信頼性があります。
特定のキーワードにおける検索順位をチェックできるため、自社サイトの現在のポジションを確認する際に便利です。
特定のキーワードでの流入が少ない場合は、該当するコンテンツをリライトするなど方針を決める際に役立ちます。
「モバイルフレンドリーテスト」というモバイルサイトにどのくらい対応できているか確認できる機能もあるため、ぜひ活用してみましょう。
引用:Ahrefs
Ahrefsは世界で60万人が導入しているSEO分析ツールで、自社サイトだけではなく他社サイトの分析も可能です。
被リンク分析、検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワードなどSEO分析を行う際に必須の情報を一気に獲得できます。
さらに、SNSや広告のキーワードの分析も活用できるので、SNS運用を行っている企業にとっても便利です。
データ更新頻度が早く、インターフェースも使いやすいように整備されているため、SEO分析を強化したい場合は導入を検討してみましょう。
Googleデータポータルは、ダッシュボードの作成が簡単にできるツールです。
Google アナリティクスやGoogle Search Console、Googleマイビジネスとも簡単に連動できます。
Google データポータルに各ツールを連携することで、1つの画面を見るだけで瞬時にさまざまなデータチェックが可能です。
こちらのツールも無料で利用できるので、データ分析を効率化させたい場合は導入してみましょう。
引用:User Heat
User Heatはヒートマップ専門のツールで、サイトに訪れたユーザーの動きをわかりやすく可視化してくれます。
ヒートマップ機能はPCのみならず、スマートフォン、タブレットにも対応しており、幅広い分析が可能です。
高性能なツールでありながら無料で使えるのも、魅力の1つと言えるでしょう。
ユーザーの動きを見てサイト改善を効率よく進めるためには、ヒートマップが必須なので早期での導入がおすすめです。
サイト改善を行う場合、他社の事例を知っておくと参考にしやすいです。
そこで以下の2つの事例をチェックしておきましょう。
それぞれの成功ポイントを押さえて、自社でのサイト改善に取り入れてみましょう。
株式会社ベネッセコーポレーションは、幼児~高校生向け通信教育、大学・社会人向け動画学習サービスなどさまざまな事業を展開しています。
そんなベネッセコーポレーションでは、ペットとの暮らしに関するウェブマガジン「いぬのきもち ねこのきもち」を提供しています。
SEOでウェブマガジンに集客するという目的があったため、以下の改善を行ったのがポイントです。
結果的に圏外だったキーワードが上位に入り、目的に合った成果を出すことに成功しています。
企業向けセキュリティソフトを販売しているエムオーテックス株式会社では、サイト運営の効率化とタグマネジメントを課題としていました。
そこで、Googleタグマネージャを行い、設定・管理工数を大幅に削減しています。
もともと、広告タグや計測タグはすべて手動で設置していたため、多くの時間がかかっていたのです。
サイト改善を行う場合はユーザー目線の改善を行うことも大切ですが、適切なサイト運営を行うために自社の社員に向けた改善を行う必要があります。
自社にとって使えると感じたツールは積極的に導入して、改善を図りましょう。
Webサイトの改善を行う場合は、手順やポイントを押さえておく必要があります。
もし、手順やポイントを理解していない場合、効果的な改善を行えない場合も多いです。
今回の記事ではサイト改善のための手順やポイントを厳選して解説しているので、ぜひご参考にしてください。
ただ、サイト改善のためにリソースを割けないという会社もあると思われます。
そこで、サイト改善や集客アップを考えている場合は株式会社INFLUにお任せください。
Webマーケティングの企画、運用代行、改善など一貫したサポートを展開できます。
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