「LINE広告にはどんな種類があるの?」
「LINE広告の配信にかかる費用はどのくらい?」
「LINE広告を運用する際に気をつけるポイントが知りたい」
上記のように考えているマーケティング担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
LINE広告は種類が多くリーチできる幅が広いため、運用する際のポイントを押さえることで自社ブランドの認知度を高められます。
そこで今回の記事ではLINE広告の種類や押さえるべきポイント、掲載にかかる費用をまとめて解説します。
この記事を読むとLINE広告の種類はもちろん、自社ブランドの認知度を上げる方法を理解することが可能です。
これから本格的にLINE広告を運用しようと考えている場合は、ぜひご参考にしてください。
目次
LINE広告は以下の12種類が挙げられます。
それぞれの特徴を把握して、LINE広告への理解度を深めましょう。
トークリストとは、LINEユーザー同士がメッセージのやり取りする際に開く画面です。
LINEユーザーの多くが利用するトークの最上部に広告が表示されます。
今でこそ、LINEは生活のインフラとして人々に欠かせないツールです。
日本国内におけるLINEのMAU(アクティブユーザー数)は、2022年3⽉末時点で9,200万人にのぼります。
9,200万人にのぼるLINEユーザーの多くはトークリストを訪れるため、広告を目にする機会は確実に増えます。
トークリストに広告を掲載することで、自社の認知度の向上が期待できるでしょう。
LINE NEWSは、エンタメやファッションなど幅広いジャンルのニュースを配信しています。
LINE NEWSのアクティブユーザーは、男女比率でみると男性33%、女性67%と女性のほうが多い傾向です。
また、LINE NEWSではユーザーが気になるジャンルを設定できます。
そのため、ユーザーの興味が湧くジャンルの広告を掲載することで、訴求力を強められます。
幅広い年代の女性がLINE NEWSを利用していることから、女性向けの広告配信において集客の効果が見込めるでしょう。
ウォレットとは、LINE Payという電子決済アプリを軸にお財布のような役割を担っています。
アクティブユーザーの男女比率は男性44.2%、女性55.8%と女性の割合が多い傾向です。
世代別にみても、10代を除いた20代以上が利用しており、幅広いユーザーに支持されていることが分かります。
また、月間利用者数は5,400万人を超えており、多くの人にリーチできるのが大きなメリットです。
LINEポイントは、LINE側が広告動画の視聴や友達登録をしてもらう対価として与えるポイントです。
1ポイント1円で利用できるため、LINEユーザーは支払い方法の幅が広がります。
LINEポイントクラブのコンバージョンUUは、女性が約7割を占めています。
また、10代のユーザーにもリーチできる点が、LINEポイントのメリットです。
女性向けのサービスや商品を広告したい企業にとっては、LINEポイントは相性が良いメディアといえるでしょう。
LINEショッピングは、LINEから気軽かつお得に買い物できるショッピングサービスです。
LINEショッピングの会員ユーザー数は、4,000万人(2021年6月時点)を突破しています。
また、ユーザーの属性としては男性26%:女性74%と女性のほうが多く、年齢層も高めの方が多い傾向です。
LINEショッピングに広告を掲載することで、約4,000万人のユーザーにリーチできるのが最大のメリットです。
また、男性より女性のほうが登録している割合が多いことから、女性向けの広告を掲載すると宣伝効果が期待できます。
LINEチラシは、各地域におけるお店のお得情報を閲覧できるサービスです。
ユーザー属性としては、男性が25%、女性が75%の割合となっています。
また、全体ユーザーの約53%を占めるのは40代以上の世代です。
LINEチラシはお店で見る場合が多く、購買意欲のあるユーザーでなければ利用しない可能性があるので注意しましょう。
LINEマンガは、スマホやタブレットなどで気軽に楽しめる電子コミックサービスです。
MMD研究所の調査によると、利用経験があるコミックアプリ第1位がLINEマンガという結果でした。
また、全ユーザーのうち10代から30代の割合が約9割と、若者世代に支持されているのもLINEマンガの特徴です。
LINEマンガに広告を掲載することで、電子コミックを利用する若者にリーチできるでしょう。
ユーザーの男女比率も半々という点からも、ターゲティングしやすいのがメリットです。
LINE VOOMは、静止画やショート動画などが楽しめるプラットフォームです。
お気に入りのアカウントをフォローすることで、フォローしたアカウントの投稿を確認できます。
LINE広告を運用する企業は、公式アカウントからLINE VOOMに投稿が可能です。
自社の投稿でユーザーの興味を惹ければ、フォローしてもらえる可能性があるのでさらなる認知度のアップも期待できます。
LINE VOOMは10代から60代まで幅広いユーザーがいるため、TwitterのようなSNSではリーチできない層に接触できるでしょう。
LINEクーポンは、全国に展開する飲食店やコンビニなどで利用できるクーポンサービスです。
ユーザー層は女性が7割を占めており、年齢層も40代から50代以上の割合が高い傾向にあります。
少しでも安く購入したいという思考が働くため、クーポンをチェックするユーザーも多いでしょう。
そのため、年齢層が高めの女性をターゲットにすると、広告による効果が見込めます。
スマホアプリの場合、ウォレットからLINEチラシという導線になっているため、両方のユーザーに広告を打てるのもメリットです。
LINEマイカードは、Tカードのようなポイントカードや会員カードをまとめるサービスです。
ユーザー属性は、どの年代においても平均的に利用しているため、幅広い層に広告をアピールできます。
また、男女比率をみると若干女性のほうが高いことからも、女性向けの広告が効果的です。
LINEマイカードで広告を打つことで、生活やお得な情報に敏感なユーザーにリーチできるでしょう。
LINEブログは、芸能人やインフルエンサーなどによって情報発信の場として利用されています。
2019年時点で2,500組の公式ブロガーがいることから、2022年現在はさらに増えていることが予測されるでしょう。
ユーザーは女性が66%の割合を占めていることから、女性向けの広告を掲載するのがおすすめです。
公式アカウントとしてブログ活動している芸能人などを広告起用すれば、LINE広告と合わせて相乗効果が期待できるでしょう。
LINE広告ネットワークは、LINEのファミリーアプリや3rd party アプリを指します。
全部で9,300を超えるアプリにリーチできるため、広告配信としては絶大な効果があるでしょう。
豊富なアプリに広告を掲載可能なため、広告主がターゲットにしているユーザーへ配信できます。
とはいえ「どんなメディアに広告配信されるか分からない」と不安に思う人もいるでしょう。
ただし、LINE広告ネットワークは厳格な審査を突破したメディアにのみ配信されるので、心配は必要ありません。
幅広い層に認知してもらいたいのであれば、LINE広告ネットワークを利用するのもいいでしょう。
LINE広告には、以下5つの広告フォーマットがあります。
それぞれのフォーマットは静止画または動画で利用可能です。
ただし、フォーマットによっては広告媒体によって掲載できる広告とできない広告があります。
フォーマットの特徴と広告できる媒体を把握して、自社で活かせそうなフォーマットを選びましょう。
引用:LINE
Cardは、静止画と動画の両方に使用可能な広告フォーマットです。
サイズは16:9でトークリストやLINE NEWSなど幅広い配信面に利用できます。
広告配信面 | 静止画 | 動画 |
トークリスト | 〇 | × |
LINE NEWS | 〇 | 〇 |
ウォレット | 〇 | 〇 |
LINEポイント | 〇 | 〇 |
LINEショッピング | 〇 | 〇 |
LINEチラシ | 〇 | 〇 |
LINEマンガ | 〇 | 〇 |
LINE VOOM | 〇 | 〇 |
LINEクーポン | 〇 | 〇 |
LINEマイカード | 〇 | 〇 |
LINEブログ | 〇 | 〇 |
LINE広告ネットワーク | 〇 | 〇 |
ほとんどの広告配信面で掲載が可能です。
ただ、動画広告はトークリストに掲載できないので注意してください。
引用:LINE
Squareは、掲載画面の比率が1:1で、Cardと同様に静止画と動画に使用できます。
広告配信面 | 静止画 | 動画 |
トークリスト | 〇 | × |
LINE NEWS | 〇 | 〇 |
ウォレット | 〇 | 〇 |
LINEポイント | 〇 | 〇 |
LINEショッピング | 〇 | 〇 |
LINEチラシ | 〇 | 〇 |
LINEマンガ | 〇 | 〇 |
LINE VOOM | 〇 | 〇 |
LINEクーポン | 〇 | 〇 |
LINEマイカード | × | × |
LINEブログ | 〇 | 〇 |
LINE広告ネットワーク | 〇 | 〇 |
Squareにおいてもほとんどの広告配信面に掲載できます。
ただし、静止画のLINEマイカードと動画のトークリストおよび、LINEマイカードでは広告配信できません。
引用:LINE
Verticalはユーザーがタップすることで、全画面(9:16)で動画再生される広告です。
動画再生されるため、静止画よりアピールしたいことが伝わりやすいという特徴があります。
広告配信面 | 動画 |
トークリスト | × |
LINE NEWS | × |
ウォレット | × |
LINEポイント | × |
LINEショッピング | × |
LINEチラシ | × |
LINEマンガ | × |
LINE VOOM | 〇 |
LINEクーポン | × |
LINEマイカード | × |
LINEブログ | × |
LINE広告ネットワーク | 〇 |
Vertical広告を利用する場合、広告配信面はLINE VOOMとLINE広告ネットワークの2つのみに限定されます。
引用:LINE
カルーセルは、1つの広告枠に10枚を上限に画像を掲載できます。
10枚まで画像を載せられるため、自社商品を複数紹介したい場合などに効果的な広告フォーマットです。
広告配信面 | 静止画 |
トークリスト | × |
LINE NEWS | 〇 |
ウォレット | × |
LINEポイント | 〇 |
LINEショッピング | × |
LINEチラシ | × |
LINEマンガ | × |
LINE VOOM | 〇 |
LINEクーポン | × |
LINEマイカード | × |
LINEブログ | 〇 |
LINE広告ネットワーク | × |
自社の商材やサービスをより詳しく伝えたい場合に活用するといいでしょう。
引用:LINE
Small Imageは画像とテキストを用いたフォーマットで、600×400pxサイズの静止画のみで掲載される広告です。
トークリストの最上部に掲載できるため、多くのLINEユーザーの目に入るというメリットがあります。
広告配信面 | 静止画 |
トークリスト | 〇 |
LINE NEWS | 〇 |
ウォレット | × |
LINEポイント | × |
LINEショッピング | × |
LINEチラシ | × |
LINEマンガ | × |
LINE VOOM | × |
LINEクーポン | × |
LINEマイカード | × |
LINEブログ | × |
LINE広告ネットワーク | 〇 |
LINEユーザーの目に留まる位置に広告が表示されるため、サービスや商品を認知してもらいやすいのがメリットといえるでしょう。
LINE広告のクリエイティブを制作する際に注意するべき点は以下3つです。
上記3つの注意点を正しく理解しなければ、間違った広告を掲載してしまう可能性があるので注意しましょう。
LINE広告において、広告にテキストの量が多いとシステム側の都合で配信に制限がかかることがあります。
テキスト量が多い広告だと、伝えたいことが分かりづらい傾向にあるからです。
例えば、長文で説明された化粧品画像と、端的に得られる効果がまとめられた化粧品画像があります。
多くのユーザーは、分かりやすくまとめられた後者の方に反応を示すでしょう。
テキスト量が多すぎると、読まれなくなってしまうことが多いので注意してください。
クリエイティブ作成を行う際は、シンプルかつ伝わりやすい内容にすることが大切です。
LINE広告する際の画像や動画サイズは、限られています。
限られたサイズの中でLINEユーザーに対して、自社のサービスや商品の魅力に気づいてもらわなければなりません。
「難しい漢字を使わない」「なじみやすいフレーズを使う」といったポイントを心がけると、伝わりやすい広告に仕上がるでしょう。
広告を掲載する際に一番注意しなければならないのは、誇大広告にしないことです。
誇大広告すると消費者からのクレームにつながる上に、最悪の場合は罰金を支払う必要があります。
例えば化粧品の広告に「絶対痩せる」「他社よりも優れたダイエット成分がある」という文言を載せてしまうと、問題になる可能性が高いです。
とはいえ、意図的な誇大広告もあれば、無意識のうちに作ってしまう場合もあるでしょう。
誇大広告にならないように、表現方法についてはチーム内で十分に確認することが大切です。
LINE広告を配信する際は、1日1,000円からでも可能です。
また、初期費用や登録費用は一切かかりません。
LINE広告には2種類の課金方式があり、状況によって広告にかかる料金が変わります。
以下の表が課金方式ごとにおける単価の相場です。
課金方式 | 単価の相場 | 対象広告の種類 |
クリック課金 | 24円~(1クリックあたり) | 静止画広告 |
インプレッション課金 | 200円~(1,000impあたり) | 動画広告 |
基本的には予算に合わせてLINEに広告掲載できるため、中小企業でもLINE広告を利用しやすくなっています。
LINE広告を活用して効果があった事例を5つ紹介します。
上記の内容を知ると、LINE広告を活用した後の変化が具体的にイメージできるのでご参考にしてください。
「MEDULLA」を手がける株式会社Spartyはオンラインで髪質診断し、お客様に合ったヘアケアアイテムを提供しています。
LINE広告を導入したきっかけとして、サービスをさらに成長させ、CVA(顧客獲得単価)を見直す必要が出たことが挙げられます。
「モテシャンプー」「香水シャンプー」などのキャッチコピーと、顧客へのベネフィットを落とし込んだ広告で顧客を獲得していきました。
ユーザーの反応が高いクリエイティブの傾向を掴みながら、結果的にデジタル広告における全体のCV数をLINE広告の運用を始める前の3倍に伸ばすことに成功しています。
お酢飲料や加工食品の販売で有名なCJ FOODS JAPANは、健康・楽しみ・便利さの想像をテーマに活動している企業です。
CJ FOODS JAPANは2021年にLINE広告を導入し、3カ月で友だちを約36,000人増加させた実績があります。
「多くのユーザーに自社商品を知ってほしい」という思いから、LINE広告を導入したのがきっかけです。
購入層である女性をターゲットに「友だち登録でクーポン配布」をすることでユーザー獲得に成功しました。
ユーザーだけではなく自社にもメリットがある、まさにWin-Winな関係を築いたLINE広告の運用方法といえます。
士業や医業を対象にコンサルティングする株式会社スタイル・エッジは、弁護士事務所の認知度向上のためにLINE広告を導入しました。
生活に直接的に関わる機会が少ない弁護士業界は認知度が低いため、必要な時に認知されているかがポイントです。
株式会社スタイル・エッジは認知度を上げるために、個別案件と弁護士の人材募集の2つの広告を利用しています。
広告では「事故の示談金アップ」「年収アップ」などユーザーに分かりやすいメリットを打ち出しました。
結果として、クライアントのWebサイトを訪問するユーザーが1カ月比で240%アップすることに成功しています。
人材の派遣・紹介事業を展開するヒューマンステージ株式会社は、自社から人材の派遣や紹介する効率を改善する方法を模索していました。
人材サービスにおいては地域の性質や業種によって、求められる人材が異なります。
そのため、登録ユーザー数が9,200万人を超えるLINEアプリによる広告に着目しました。
具体的に取り組んだ内容は、以下のとおりです。
上記に取り組んだ結果、広告導入後わずか2カ月でCPAを40%抑制することに成功しました。
電子書籍配信サイトの「コミックシーモア」を運営するエヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社は、新規顧客の獲得を目指していました。
そこで、月間ユーザー数9,200万人のLINEで広告を活用し始め、より確実に新規獲得に繋げるために以下の工夫を実施しています。
これらの工夫により、友だち全員への一斉配信と比較して、CTRが約337%、CVRにおいては約167%アップするという成果を獲得しました。
自社の商材やサービスに適した配信面を選ぶ際のポイントは、大きく分けて3つあります。
上記の3つを正しく理解することで、さらに集客力を上げられるでしょう。
LINE広告で成果を出すためには、コンテンツのターゲットによって配信面を選ぶことがおすすめです。
LINEには、ユーザー属性が異なる配信面が10種類以上存在します。
LINE VOOMであれば男性より女性のほうが利用している割合が多く、年齢層も幅広いのが特徴です。
一方LINEショッピングは女性の割合が高いのは同じですが、20代後半から40代前半のユーザーが多いという特徴があります。
自社の求めるターゲットに適切な配信面で広告を載せられれば、商材やサービスがユーザーに刺さりやすくなります。
自社の求めるターゲットに刺さる配信面に対応しているフォーマットを選びましょう。
自社の商材・サービスとの親和性で選ぶことで、より高い訴求効果を期待できます。
電子書籍を運営する企業であれば、LINEマンガなどに広告表示されるとユーザー獲得の可能性が高くなるでしょう。
LINE広告は、これまでに蓄積された膨大なデータを基に適切な配信面に広告表示できます。
ただし、「LINEマンガだけに配信する」という選択はできないので注意しましょう。
プレースメントを選ぶ際に「自動配置」にすることで、適切な配信面に広告が配置されます。
幅広いユーザーに認知してもらいたい場合は、利用者数が多い配信面で広告できるフォーマットを選びましょう。
フォーマットによっては配信面が制限されているものもあります。
利用者が多いLINEの配信面としては、LINEニュースやトークリストなどが挙げられます。
利用者数が多い配信面に対応しているフォーマットを使うことで目に入る機会が増えるでしょう。
利用者数が多い配信面で宣伝できる戦略を組み立てることが大切です。
LINE広告では、豊富な配信面に広告ができます。
また、9,200万人超のユーザー数がいるため、戦略次第で顧客獲得や認知度の向上も可能です。
ただ、自社で本格的なLINE広告の運用を行うリソースがないという場合もあるでしょう。
そこで、LINE広告の運用について悩んでいる場合は、株式会社INFLUにお任せください。
企画立案や運用代行、改善提案など幅広いサポートにより成果を出すことが可能です。
また、LINE広告の運用だけではなく、Webマーケティング全体のサポートに対応できます。
ご興味ある場合はお気軽にご相談ください。