「LINE広告のターゲティングでは、何ができるのだろう」
「LINE広告をうまく活用するにはどうすればよいの?」
このように考えている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
LINE広告をWebマーケティングにうまく活用することで、自社のサービスや商品を多くの方に認知してもらえるようになるでしょう。
そこで今回の記事では、LINE広告のターゲティング一覧について解説します。
LINE広告の配信面やうまく活用するための事例も紹介しているので、Webマーケティング担当者にとって必見の内容です。
目次
LINE広告はLINEのトーク画面やVOOM、LINE NEWSなどに広告配信が可能です。
LINEは2022年3月時点では、9,200万人ものユーザーが利用しており、これは日本の人口の約7割を占めています。
シニア世代を含め、幅広い世代に利用されているのも特徴といえるでしょう。
また、SNSの中ではLINEしか利用しない人が41.6%もいるデータにも注目です。
TwitterやFacebook、Instagramなど、他のSNSではリーチできない層にもターゲティングできる点がLINE広告の魅力です。
ユーザーの属性に合わせたターゲティングや、LINEの持っているさまざまなデータの活用ができます。
そのため、アクションの確度が高いユーザーに幅広く配信を行い、費用対効果の高い広告配信が実現できるでしょう。
LINE広告のターゲティングには以下の4つがあります。
それぞれの内容を見ていきましょう。
デモグラフィック配信とは、年齢や性別などユーザーの属性をもとにターゲティングする手法です。
LINE広告以外でも使われる一般的な方法ではありますが、LINEの持っているデータをもとにターゲティングができます。
具体的には、以下の内容が設定可能です。
これらの情報を使って正確なターゲティングをすることで、より精度の高い広告配信が実現するでしょう。
オーディエンス配信とは、ユーザーのLINE上での購買データなどを直接利用して、対象となるユーザーに直接広告を配信するやり方です。
たとえば、LINE上でアプリを開いたユーザーを対象に、他のサービスの利用を促す広告を流せます。
他にもある商品を購入したユーザーを対象に、2度目の購入を促す広告を流すことも可能です。
これらのデータをもとにターゲティングをすることで、よりユーザーの行動に繋がりやすい広告の配信が実施できます。
類似配信とは、指定したソースオーディエンスに類似したユーザーに対しても広告を配信するやり方です。
類似オーディエンスは、自動もしくは1%〜15%の範囲でサイズを設定できます。
なお、LINEの利用者数はおよそ8,900万人いるため、1%でも89万人、15%だと1,335万人に向けて配信が可能です。
類似度が高いと、類似オーディエンスのサイズは小さくなりますが、その分アクションを起こしてくれる確率は高まります。
一方、類似度が低いと、類似オーディエンスのサイズは大きくなりますが、その分アクションを起こしてくれる確率が低くなります。
クロスターゲティングとは、LINE公式アカウントやLINEポイントADで取得したデータをLINE広告での配信に用いる方法です。
たとえば、公式アカウントの開封率やクリックなどのデータをもとにして広告配信ができます。
ブラウザではCookieの利用が制限される流れにある中、手に入れた顧客情報をもとに広告を配信できるため、他の広告媒体に比べ確度の高い広告配信が実現するでしょう。
セグメント配信を行う際、以下の設定が可能です。
それぞれの設定内容を見ていきましょう。
地域セグメントでは地域を絞って配信ができます。
とくにオフラインビジネスにおいて、全国にアピールするよりも地域に絞ってターゲットを設定したい場合に有効的に活用できるでしょう。
地域セグメントでは、以下の3つが設定可能です。
住人だけでなく、働いた人や訪れた人など「その地域に関係のある人」を広告対象にできるので、地域内で幅広くアプローチできます。
また、地域の設定は都道府県や市区町村単位での設定、ある地点からの半径での設定の2通りが選べます。
性別セグメントでは、配信する性別が設定できます。
これらの3つから選べるので、狙っている性別に絞っての配信がしやすくなっています。
興味関心セグメントでは、以下の18種類から選べます。
なお、自動車に関してはさらに細分化して、以下の9種類から選べます。
また、β版として、以下の項目の設定も可能です。
このように、興味関心ジャンルではさまざまな項目が用意されているため、ユーザーの属性に合わせた配信がしやすくなっています。
行動セグメントでは、以下の8項目が設定可能です。
また、β版では、以下の項目の設定も可能です。
行動セグメントは、興味関心だけでは捉えきれないユーザーの属性をカバーしています。
とくにコンバージョンやネットワークの利用状況、購買経験などは、商品の購入に密接に関わってくるため、重要な要素となるでしょう。
属性セグメントでは、以下の6項目が設定できます。
属性セグメントで設定可能な項目はどれも重要な要素です。
特に配偶者や推定収入、職業を設定することで、商品を購入しにくい層には広告を配信しないこともできるのでより効率的な配信ができます。
オーディエンス配信を行う際の詳細として、以下の設定ができます。
それぞれの設定の内容を見ていきましょう。
ウェブトラフィックオーディエンスとは、サイトでアクションした人やサイトに訪問した人のオーディエンスリストを作成し、ターゲティングする方法です。
データはLINE Tagという、コンバージョンの計測やサイト訪問履歴の計測ができるシステムのトラッキング情報がもとになっています。
ウェブトラフィックオーディエンスを活用することで、あるサイトを訪れた人に向けた広告配信やあるボタンをクリックした人に向けた広告配信ができます。
モバイルアプリオーディエンスとは、モバイルアプリ内でのアクションをもとにターゲティングする方法です。
モバイルアプリ内のアクションには、アプリの起動やアプリ内での購入、ゲームの進捗度などが含まれます。
アプリの利用を一定期間していないユーザーに対して、広告を表示することで再度利用してもらうアピールにつながるでしょう。
IDFA/AAIDアップロードとは、IDFA/AAIDのデータをもとにターゲティングする方法です。
IDFAとは iOS 端末の広告識別子、AAIDとはAndroid端末の広告識別子を指し、それぞれの端末での使用履歴や閲覧履歴などのデータが収集できます。
IDFA/AAIDのデータを用いることで、電話番号やメールアドレスを用いなくてもターゲティングが行えます。
電話番号アップロードとは、電話番号をもとにターゲティングする方法です。
既存顧客の電話番号をアップロードすることで、一致するユーザー、または類似するユーザーに向けて広告配信を行います。
なお、LINEを法人用電話番号で登録する人は少ないことから、法人用電話番号をアップロードしてもあまり効果は得られないでしょう。
メールアドレスアップロードとは、メールアドレスをもとにターゲティングする方法です。
たとえば、メールアドレスをもとに資料請求をしてきた顧客に向け、商品購入・サービス利用を促進する広告配信ができます。
ただ、電話番号アップロードと異なり、LINEではメールアドレスの登録が義務ではないので、得られるデータは少なくなるので注意しましょう。
LINE公式アカウントの友だちオーディエンスでは、LINE公式アカウントと紐づいているユーザーにターゲティングします。
LINE公式アカウントを友だち登録しているユーザーだけでなく、ブロック中のユーザーにも配信が可能です。
類似オーディエンスとは、指定したソースオーディエンスに類似したユーザーをターゲティングする方法です。
ソースオーディエンスとは前後で紹介している8つのオーディエンスのことであり、これに類似したユーザーをLINEの中から抽出しています。
類似オーディエンスにターゲティングすることで、既存顧客に似たユーザーへのアプローチができ、新規顧客の開拓につながります。
動画視聴オーディエンスでは、LINE広告で配信する動画に対してアクションを起こしたユーザーにターゲティングします。
LINE広告で配信する動画は、視聴されるもののクリックには至らないケースが多く、その再アプローチの手段として使うことが可能です。
なお、動画の再生率は以下のように細かく設定でき、どれほど再生した人に広告を配信したいかを決められます。
画像クリックオーディエンスとは、キャンペーンで使用した画像をクリックした人をターゲティングする方法です。
1つ目に紹介したウェブトラフィックオーディエンスでは、iOSユーザへのリーチが難しく、その代替として画像クリックオーディエンスが使えます。
LINEの配信面としては以下のものがあります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
トークリストでは、トークリストの最上部に表示されます。
トークリストは、LINEの中でも最も頻繁に使われる機能であるため、確実にユーザーに届けられるという特徴があります。
そのため、大規模なプロモーションに使われることが多い配信面だといえるでしょう。
LINE NEWSでは、トップページや記事一覧ページへの広告配信が可能です。
LINE NEWSは7,700万人ものユーザーがいるため、配信の規模はトークリストに引けを取りません。
ニュースに表示されるものなので、新製品情報など即時性の高いプロモーションに使うことが多い配信面です。
ウォレットは「LINE Pay」や「LINE証券」などの金融や「LINEポイント」や「LINEクーポン」などのお得情報が見られるページです。
お得な情報を探している方が多く利用するページなので、割引情報やクーポン情報を混ぜた広告配信に向いています。
LINEポイントは「友だち追加」「ミッション」などの条件を満たすとポイントがもらえるサービスです。
ポイントサービスは国内最大級であり、40代〜50代の年齢層が多く利用していることから、多くの購買が見込めます。
LINE ショッピングは1億点を超える商品の販売を行っており、主に女性を中心におよそ3,500万人が登録しています。
LINEショッピングを見ている人は、すでに何かを買おうとしていることがほとんどであるため、広告に興味を持ってもらえる可能性が高いです。
主に若い女性(20代〜40代)をターゲットにした広告と相性が良いといえるでしょう。
LINEチラシでは、セールや特売情報がそれぞれのユーザーに合わせて配信されています。
セールや特売情報など、お得に商品を買う情報を探している方が多いため、割引情報を含んだ広告を配信するといいでしょう。
LINEクーポンでは、全国約50,000店舗で利用できるクーポンが配布されています。
クーポンを求める方はLINEチラシと同じく、お得に商品を買う情報を探している方が多いのが特徴です。
そのため、割引情報やクーポンを含んだ広告を配信するとよいでしょう。
LINE広告ネットワークでは、LINEだけでなく外部アプリメディアへの広告配信が可能です。
LINE広告ネットワークには多様なジャンルのアプリがあり、全体で1.1億人のユーザーがいます。
LINEが持っている膨大なデータをもとにしたターゲティングができるのがメリットです。
LINE広告の活用例としてはさまざまなものが存在します。そこで4つの代表例をご紹介します。
それぞれの活用例を確認して、理解度を深めていきましょう。
コンバージョンを大量に獲得したい場合は、既存顧客の類似配信を使うのがオススメです。
既存顧客にはLINE公式アカウントの友だちや電話番号・メールアドレスのリスト、動画の視聴者などがありますが、この中で1番データが多いものに設定します。
サイズを自動に設定することで、類似度やサイズを最適な値に調整することが可能です。
十分なユーザー数を確保しつつも、商品の利用に繋がりやすい既存顧客の類似ユーザーに広告配信が期待できるでしょう。
自社の商品を多くの人に広めたい場合は、デモグラフィック配信を使うのがオススメです。
デモグラフィック配信で「興味関心」などの内容を設定し広告を配信すると、興味のあるユーザーに広く配信できます。
興味を持って紹介ページに飛んだ人に向けて、オーディエンス配信で更なる情報発信をすることで、商品の購入に繋げやすくなります。
予算内でコンバージョン数の最大化を目指す場合は、すでに興味を持っているユーザーに広告を配信するのが効果的です。
そこで用いるのが、ウェブトラフィックオーディエンスや画像クリックオーディエンスです。
すでにサイトへの訪問や画像のクリックをしているので、何度もアプローチすることで、商品の購入につながるケースが多く存在します。
ウェブトラフィックオーディエンスや画像クリックオーディエンスでは、配信先が少ない場合、既存顧客の類似配信の1%を設定するのもよいでしょう。
店舗の来店コンバージョンを増やす場合は、地域に特化した配信が重要なので地域セグメントの活用がオススメです。
都道府県や市区町村だけでなく、店舗の地点からの半径での設定も可能です。
その地域に住んでいる人と働いている人を対象に配信することで、店舗への来店が見込めるユーザーに配信できます。
LINE広告のターゲティングでは、最大およそ9,200万人ものユーザーに広告を配信できます。
「デモグラフィック配信」「オーディエンス配信」「類似配信」「クロスターゲティング配信」の4つを目的に合わせて使い分けることが大切です。
また、LINE広告では多様な配信面が用意されているため、ユーザー心理を意識して配信面を選択することも大切になります。
ただ、LINE広告の細かい設定や運用にリソースを割けない会社もあるでしょう。
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