「LINE広告の宣伝効果ってどれくらいあるの?」
「LINEに色々な機能があるのは知っているけど、どれが宣伝効果が高いのだろう?」
日本国内でも多くの人がコミュニケーション手段として使っているLINE。
アプリ内の広告の種類や活用方法は多岐にわたるため、このような疑問を持つ人も少なくありません。
この記事では、LINE広告を自社商品・サービスのPR手段として活用する上でのノウハウや注意しておくべきポイントを、企業の成功事例を元に解説します。
「LINE広告を使うのは初めてなので、まずはしっかり事前知識を取り入れたい」と考えている皆さんはぜひ、この記事を参考にしてくださいね。
目次
LINE広告とは、LINEアプリ内で広告を出稿するための広告配信プラットフォームのことを指します。
LINE広告には以下のようなメリットがあり、9,200万人を超えるユーザーを誇るプラットフォームで自社商品・サービスを宣伝できるのは大きなメリットです。
LINE広告の配信先は12種類と数多く揃っているほか、広告自体のバリュエーションも豊富であることも特徴です。以下段落でそれぞれ詳しく解説します。
LINE広告の配信先は、合計で以下12種類があります。
それぞれの配信先の特徴を解説します。
「トークリスト」におけるLINE広告は、検索欄とトーク履歴の間のスペースに表示されます。
比較的目に入りやすい箇所にあるため、ひと目で興味を引くような文章を書くことがキーポイントです。
「LINE NEWS」上では、広告がLINEアプリ内のニュースページに表示されます。
最初の検索画面の一部に広告を掲載できるため、あらゆるカテゴリーのニュースを閲覧するユーザーの目に止まる位置に広告を掲載できます。
「LINE VOOM」では、アプリ内の「VOOM」タブに広告を掲載できます。
日常からVOOMを見る習慣のあるユーザーをターゲットとする場合に向いている配信先です。
「LINEマンガ」は、アプリ内の検索画面においての特定のスペースに広告を表示させることができます。
連載中のマンガの最新話の登場時にユーザーが通る画面に広告を出せるため、掲載時には時期を判断することがポイントです。
「LINEウォレット」における広告は、アプリ内サービス「LINE Pay」を使う際に画面上に表示させることができます。
LINE Payは多くのコンビニやスーパーで使用可能なため、広告の掲載は日々これらの施設を使う習慣のあるユーザーにとって有効です。
「LINE BLOG」では、アプリ内の公式ブログのタイムライン上に広告を掲載できます。
公式ブログのファンをターゲットとした広告を出す場合、更新時期に合わせて掲載時期をうまく調整するようにしましょう。
「LINEショッピング」は、「ウォレット」タブからアクセスできる「LINEショッピング」のページ上に広告を掲載できます。
LINEショッピングで購入できる商品と類似している、あるいは関わりのあるものやサービスを宣伝する際に活用しやすい広告の掲載先です。
「LINEポイントクラブ」では、「ウォレット」タブからアクセスできる「LINEポイントクラブ」ページに広告を掲載することが可能です。
LINEポイントとの関わりのある商品・サービスの広告を作成して宣伝する際には大変有効な掲載先となるので、活用方法を見出しましょう。
「LINEマイカード」は、「ウォレット」タブからアクセスできる「LINEマイカード」のページ上に広告を掲載できます。
LINEカードを登録しているユーザーについての情報をリサーチした上で、ターゲットとなるユーザーの性別や年齢層を決めることがポイントです。
「LINEチラシ」は、「ウォレット」タブからアクセスできる「チラシ」メディア上に広告を掲載することが可能です。
LINEチラシで宣伝されている商品に類似したものがある場合、広告の掲載先の一つの選択肢として考えておきましょう。
「LINEクーポン」は、TOPページおよびキャンペーンページに広告を掲載できます。
期間限定のキャンペーンを目的にアクセスしてくるユーザーをターゲットにし、購買意欲を促せる広告を掲載することがポイントです。
「LINE広告ネットワーク」は、3rd Partyアプリにおけるプラットフォームでの広告の掲載が可能です。
3rd PartyアプリはGoogle以外の企業やデベロッパーが作成したものを指すため、広告の掲載時はこれらのアプリの特徴やユーザーの特徴を把握する必要があります。
LINE広告には、「静止画型」と「動画型」の2つのタイプがあります。
それぞれの特徴や向いている企業や製品の特徴を解説しますので、是非一度目を通してみましょう。
静止画型のLINE広告には以下3種類の形式があり、それぞれの大きさの違いは以下の通りとなります。
種類 | 大きさ |
カード | 長方形1200p×628px |
スクエア | 正方形1080px×1080px |
カルーセル | 正方形1080px×1080px |
カード型広告は横長の長方形の広告を指し、スクロールせずに広告と説明文を同時に画面に表示できることがメリットです。
スクエア型広告は名前の通り正方形の広告で、説明文よりも存在感のある画像を用いた広告を掲載したい場合に向いています。
そしてカルーセル広告は、複数枚の画像を自動的に動かせることが最大のメリットです。
複数枚の画像を用いて宣伝を行う商品・サービスの特徴をユーザーにアピールしたい場合に選ぶべき広告です。
動画型のLINE広告には以上3種類に加えて、スモールイメージという形式の広告も存在します。
スモールイメージ広告は横長の長方形の広告であり、大きさは600px×400pxと最も小さいことが特徴です。
スモールイメージ広告の掲載場所はトークリストの一番上の位置にあたるため、ほぼ全てのユーザーの目に止まります。
スモールイメージ広告を活用するにあたっては、一言でユーザーの気をひける説明文や小さな画像を作成することがポイントです。
ここからは、以下5つの企業におけるLINE広告の成功事例を解説します。
皆さんも「どのような宣伝方法で何を宣伝しているか」に注目しつつ、自社商品やサービスの宣伝を行う際に参考になる事例がないか探してみましょう。
JR池袋駅直結の百貨店である西武池袋本店のLINE公式アカウントでは、店舗の最新情報や新着商品、営業時間の案内などの内容を配信しています。
西武池袋本店はLINE公式アカウント上で人気商品投票などのイベントを行っており、この投票やリサーチ(アンケート調査)は全て一般ユーザーにとって参加型のものです。
そして公式アカウント上で行われているこれらのイベントは、広告としてもLINEサービス内で宣伝されているため、より多くの人の目に留まりやすくなっています。
そして西武池袋本店は、LINE広告で宣伝を行っている公式アカウント上でのイベントに参加したユーザーに対して商品の試供品のプレゼントなどを実施しているのです。
株式会社ベネッセコーポレーションでは、LINE公式アカウント運用で得たデータを活用してLINE広告のターゲティングを行っています。
ベネッセコーポレーションは、友だち数が増えるにつれてブロックの増加が課題となった公式アカウントを改善すべく、クロスターゲティングを行ってユーザーニーズの把握に努めました。
そこで得られた結果を元に、ユーザーに求められている情報を提供するための取り組みや配信内容の改善を繰り返したことで、最終的にブロック率を4%減少させています。
更に株式会社ベネッセコーポレーションでは、LINE公式アカウントのデータを利用した広告を配信することで、友だち獲得単価を維持しつつ数を増やしていることも特徴です。
福岡県北九州市にある株式会社JR小倉シティは、2017年3月に複合ビル内の商業施設であるアミュプラザ小倉のLINE公式アカウントを開設しています。
当初の目的はチラシに変わる各店舗への集客であり、タイムリーな情報を提供することで多くの顧客のアクションを促すことが理想的とされていました。
運営当初は友だち数が大幅に伸びたものの、1年後には増加率がほぼ横ばいになったことで、株式会社JR小倉シティはLINE広告の「友だち追加配信」の活用に踏み切りました。
友だち追加配信とは「LINE広告を通じてLINE公式アカウントの友だち追加を訴求する」といった広告の形式を指します。
株式会社JR小倉シティはこの「友だち追加配信」を通して公式アカウントと広告をリンクさせて新規の友だちを3日間で1,650人増加させることに成功しています。
また条件を満たしたユーザーへのクーポンの配布などを積極的に行ったことで、数多くの店舗の認知度の向上やリピーターの増加にも繋がったのです。
清酒の製造・販売を行う白瀧酒造株式会社は、LINE広告の活用によって自社商品の公式アカウントで年間9,000人の友だち増加を達成しています。
白瀧酒造株式会社がLINE公式アカウントの作成に踏み切った目的は、看板商品である日本酒銘柄「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」の更なる知名度の拡大です。
白瀧酒造株式会社は上善如水のLINE公式アカウントを作成すると同時に、アカウント内での広告の掲載を開始しました。
白瀧酒造株式会社のLINE広告の特徴は「画像とキャンペーン内容がひと目で見てもわかりやすく、ユーザーの気を引きやすい」デザインであることです。
また白瀧酒造株式会社はLINE広告において、新規友だち追加したユーザーへ500円の商品クーポンを配るなど、より多くの見込み顧客の獲得への動きも見せています。
100年以上の歴史を持つ食品・飲料のブランドのカゴメ株式会社は、店頭では販売しない通販限定商品の定期お届け(サブスク)における新規顧客の獲得を目指していました。
そこでカゴメ株式会社はLINE広告を導入し、健康志向の強い40〜50代をメインターゲットとして対象となる「つぶより野菜」の宣伝を行ったのです。
「つぶより野菜」の宣伝においては、通販限定であるプレミアム感や商品に対するこだわりをバナー広告で訴求するといった広告が利用されていました。
またバナーの遷移先では健康や野菜ジュースに関する情報を発信することで、より多くのユーザーに興味を持ってもらうための取り組みを行っていたので。
その結果、カゴメ株式会社は「LINE以外のSNSをやっていない世代」へのアプローチを通してLINE経由での多くの新規顧客の獲得や広告・宣伝効果の実現に成功しています。
LINE広告の活用は、以下の項目に該当する企業に向いています。
それぞれの項目について深掘りして解説します。
LINE広告の活用が向いている1つ目の企業は、食品や日用品など単価の比較的安い商品を販売している企業です。
単価の安い商品の広告を掲載する場合のポイントは「ひと目見たらつい欲しくなる」「画像に釣られて食べたくなる」といった効果を狙うこととなります。
買い物中や電車の中で何気なくLINEを開いた際に、「買ってみたい」と思わせる商品を販売している企業にとって、LINE広告による宣伝はとても有効です。
LINE広告の活用は、短い動画で商品・サービスをPRできる企業にも向いています。
LINE広告は前述の通り、600秒以内の動画広告の作成が可能です。
エステや脱毛など具体的な施術を伴うサービスや家電製品など実際に製品を使用している様子をアピールできる企業にとって、LINEの動画広告は扱いやすい仕様になっています。
LINEのアプリ内での広告は、TwitterやInstagramといった他のSNSをあまり使わない年代層をターゲットにしたい企業の商品・サービスをPRしやすくなります。
家族や友人との連絡手段や生活インフラの一部としてのみLINEを使っている年代層にとっては、LINEのトークリスト上での広告の掲載が比較的有効です。
また、これらの年代層のユーザーはオンラインでの買い物や電子マネー決済に慣れていないパターンも少なくありません。
その場合は全国各地のスーパーやコンビニで販売している商品をLINE広告上で宣伝することで、宣伝対象商品のオフラインでの売上増加に繋げやすくなります。
LINE広告における代表的なターゲティング方法として、以下5つが挙げられます。
それぞれの概要や使い方のポイントを詳しく解説します。
LINE広告における1つ目のターゲティング方法は「デモグラフィック配信」です。
デモグラフィック配信とは、ユーザーの性別や年齢などの情報を基準として広告を配信するターゲティング手法を指します。
デモグラフィック配信を活用してターゲットとなるユーザーの性別や年齢を確定させることで、該当する世代のトレンドのリサーチなど次のアクションに繋がるのです。
LINE広告における2つ目のターゲティング方法は「オーディエンス配信」です。
オーディエンス配信とは、広告の配信時に「誰に配信するのか」を明確に決めるターゲティング手法のことを指します。
オーディエンス配信では、ターゲットに合わせて性別・年代・興味関心カテゴリを絞り込むことで適切な内容・温度感の広告を配信できることがメリットです。
LINE広告における3つ目のターゲティング方法は「類似配信」です。
類似配信とは、サイトを訪問してきたLINEユーザーやLINE公式アカウントの友だちに似た傾向をもつオーディエンスへ広告を配信できる機能のことを指します。
類似配信を行うことで、LINEのサービス内のセグメントでは辿り着きにくい見込みユーザーへ広告を配信できるようになることは大きなメリットの一つです。
LINE広告における4つ目のターゲティング方法は「クロスターゲティング」です。
クロスターゲティングとは、広告配信やキャンペーンで取得したデータやオーディエンスを他のプロダクトと連携して配信できる機能のことを指します。
LINE広告やLINE公式アカウント、LINEポイントADといったプロダクトの各データを連携させることで、より効率的にターゲティングのヒントを得られるようになります。
ここからは、LINE広告を運用する上で押さえておきたい以下3つの「するべきポイント」と「しないべきポイント」を解説します。
それぞれのポイントや注意点について深掘りして解説します。
LINE広告を運用する上で押さえておきたい1つ目のポイントは、LINE広告をクリックした先の落とし所を決めておくことです。
LINE広告を掲載する目的は、ただクリック数を増やすことではありません。
自社商品・サービスの売り上げを増加させるには、LINE広告をクリックした後の落とし所(ゴール)を決める必要があります。
LINE広告で集客した後の落とし所がホームページやLPの場合はSEO対策、公式アカウントの友だち追加の場合はクーポン配布計画など、次の施策を同時に考えておきましょう。
LINE広告を運用する上で押さえておきたい2つ目のポイントは、他社製品やサービスを批判する内容を含む広告を打たないことです。
業界全体で抱えている問題なら話は別となるものの、広告において他社製品やサービスを誹謗中傷する内容は絶対に記述してはいけません。
LINE広告を作成・運用する際は、ライバルとなる他社の製品の良さも認めた上で、明確な強みや差別化ポイントをアピールすることを徹底しましょう。
LINE広告を運用する上で押さえておきたい3つ目のポイントは、LINE広告ネットワークをうまく活用することです。
LINE広告ネットワークとは、LINE広告の豊富なキャンペーンを配信し収益化できるソリューションシステムのことを指します。
LINE広告ネットワークは広告のフォーマットや種類が豊富であるほか、ユーザーに広告の視聴を促すことができる機能を含んでいます。
その内容は、ユーザーに対してアプリ内で利用可能なインセンティブ(ポイント)を付与することでフルスクリーンで動画広告の完全視聴を促すという手法です。
上記の手法を使えるLINE広告ネットワークでは、より効率的かつ収益性の高い広告の掲載が可能となります。
今回は、LINE広告の種類や押さえておきたいポイントを幅広く解説しました。
LINE広告を活用する上で最も重要視するべきポイントは「ユーザーに対して見せつけるのではなく、引きつける広告を作成する」ことです。
商品やサービスを自分たち本位で押し出すのではなく、より多くの人が人目見た時に思わずクリックしたくなるようなLINE広告の作成を心がけましょう。
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