「インフルエンサーマーケティングはどんなメリットがあるんだろう」
「インフルエンサーマーケティングに使われているSNSやプラットフォームサービスは、どんなものがあるのかな」
このように疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
インフルエンサーマーケティングに取り組む企業が増加していることは何となく知っていても、メリットはいまいちイメージしづらいです。
今回の記事では、インフルエンサーマーケティングのメリットや、よく使われるSNS・プラットフォームサービスを紹介します。
デメリットや成功のポイントも解説しているので、ぜひご参考にしてください。
目次
インフルエンサーマーケティングは、主にSNSで影響力のある人に商品やサービスをPRしてもらうマーケティング手法です。
企業が消費者に直接PRするよりも高い共感性と訴求力によって、商品・サービスの認知や購買意欲を向上させることが可能です。
総務省の調査によると、SNSの利用率が増えていることが明らかになっています。
「総務省|令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より
こちらの表を見ると、SNSの需要が年々増大していることが分かります。
また、他のデータを見ると、Instagramでは10~30代の女性が多いというデータが出ています。
「総務省|令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」より
インフルエンサーを活用する際は、自社のサービスや商品のターゲットと、その世代が利用するプラットフォームの親和性が高い人を選ぶことが大切です。
「総務省|令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
では、なぜインフルエンサーマーケティングが注目されている理由は以下の2つです。
SNSマーケティングを行う企業が増えている中で、インフルエンサーマーケティングの市場規模も拡大しています。
インフルエンサーマーケティングの市場規模は、年々拡大しています。
株式会社デジタルインファクトは、他社と共同でインフルエンサーマーケティングの市場規模を調査し、以下の通り発表しています。
将来的にも市場規模は拡大し、2025年には723億円にも上ると推測されました(2020年10月14日発表)。
参考:「デジタルインファクト|2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円、前年比107%の見通し 2025年には2020年比約2倍、1兆1,171億円規模に
このように、インフルエンサーマーケティングの市場は急成長を見せており、今後もますます注目される施策となるでしょう。
そもそも、SNSマーケティングを行っている企業が増加していることも理由の1つと言えます。
株式会社デジタルインファクトは、SNSマーケティングの市場規模も調査しています。
調査によれば、SNSマーケティングの市場規模は以下の通りでした。
インフルエンサーマーケティングと同様に、SNSマーケティング全体でも将来的に伸びると推測されています。
2025年には11,171億円とされており、2020年の約2倍もの金額です(2020年10月14日発表)。
参考:「デジタルインファクト|2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円、前年比107%の見通し 2025年には2020年比約2倍、1兆1,171億円規模に」
SNSマーケティング市場が拡大している中で、インフルエンサーマーケティングも注目を浴びるようになりました。
インフルエンサーマーケティングで活用されることが多いSNSは、以下の4つです。
それぞれの特徴を押さえることでインフルエンサーマーケティングを効果的に進められるので、1つずつ確認していきましょう。
YouTubeは動画投稿型のSNSです。
文字では難しい、動画ならではの面白さや感動を伝えられます。
幅広い年代から親しまれており、総務省の調査によれば10~40代の各世代90%以上の人が利用していることが分かっています。
参考:「総務省|令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
最近では、小さな子どもにもテレビの代わりにYouTubeを見せることが増えてきており、幼児向けチャンネルも需要が高いです。
また、YouTubeは動画の中にボタンを追加して外部サイトに遷移させられるのもポイントです。
そのため、例えば動画内で商品を紹介し、ECサイトに誘導して購買を促すといった使い方ができます。
Instagramは主に写真や動画を投稿するSNSです。
運営するメタ・プラットフォームズによると、月間アクティブ数は2019年に3,300万人を突破しています。
参考:「Meta|Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」
Instagramはグルメ・ファッション・コスメなど写真映えする投稿と相性が良く、これらのPR投稿がよく見られます。
また、Instagramには「ショッピング機能」があり、ユーザーをECサイトへ遷移させて購買に繋げることが可能です。
「ブランドコンテンツ広告」といった、企業がインフルエンサーの投稿を自社のSNS広告として2次利用できる仕組みもあります。
Twitterは140字以内のテキストを投稿するSNSです。
気軽に呟く感覚で利用できる手軽さから人気を得ており、20代の利用者が多く存在します。
いいねやリツイート機能で拡散されやすいため、インフルエンサーマーケティングに適したサービスだと言えるでしょう。
TikTokはBGMとともにショートムービーを投稿できるSNSです。
編集やエフェクト機能が充実しており、10代の利用者が多くいます。
投稿にハッシュタグをつけて拡散を促す「ハッシュタグチャレンジ」を利用し、TikTokからトレンドの発信も可能です。
ティックトッカーにハッシュタグチャレンジを依頼して、インフルエンサーマーケティングに成功している企業も多いです。
インフルエンサーマーケティングの主なメリットは、以下の9つです。
ここからはそれぞれのメリットを1つずつ確認していきましょう。
インフルエンサーはそのジャンルに関心を持つフォロワーをたくさん抱えているため、ターゲティングがしやすいです。
コスメ系インスタグラマーであればコスメ好きのフォロワーが、筋トレYouTuberであれば健康志向のファンがついています。
ユーザーからすると、興味のあるジャンルの商品を好きなインフルエンサーが紹介していれば、購買意欲を掻き立てられるでしょう。
このように自社の商材に合ったインフルエンサーを起用すると、ニーズが顕在化しているユーザーに効率よくアプローチできます。
インフルエンサーを起用すると、消費者目線でのレビューをしてもらえます。
インフルエンサーは企業側の人間ではないため、PR投稿をしても消費者の共感を得やすいメリットがあります。
多少マイナスな内容であってもリアルさが伝わるため、かえって良い効果を生み出すこともあるでしょう。
「相場としては価格が高めなのか。でも、良い商品みたいだから買おうかな」と、安心して購入してくれることもあります。
公平な立場に立ったレビューはユーザーの共感を得て、安心を提供します。
インフルエンサーのPR投稿は、広告色が薄いです。
普段の投稿に混ざってPRが投稿されるため、多くのユーザーがすんなりと受け入れてくれます。
広告というだけでシャットアウトしてしまうユーザーでも、インフルエンサーの投稿ならつい見たくなるものです。
広告を非表示にしているユーザーのもとにも届けられるため、多くの人の目に留まりやすくなるでしょう。
インフルエンサーマーケティングは、コメント欄を見ればユーザーが購買に至るまでの経緯が分かります。
すんなりと購入する人だけではなく、例えば「この機能は使いづらくないのですか?」など疑問を投げかけている人もいます。
疑問が解決して購入に至ったのであれば、ユーザーに引っかかった部分を深堀りすることで、今後の宣伝に生かせるでしょう。
ユーザーが商品やサービスを購入するまでの悩みやニーズが確認できるのも、インフルエンサーマーケティングのメリットです。
インフルエンサーを起用すると、一消費者としてレビューをしてくれるため商品やサービスのイメージが湧きやすいです。
実際に利用しているところを写真や動画で見せながら紹介することが多く、ユーザー側からすると分かりやすいでしょう。
また、企業側では気づかなかった使用方法などをインフルエンサーが提案してくれることもあり、新たな発見にも繋がります。
インフルエンサーは、企業とは違った目線からの分かりやすいレビューが可能です。
インフルエンサーのPR投稿を見て商品やサービスを購入したフォロワーは、自らも口コミを書くことがあります。
フォロワーの口コミは拡散され、商品やサービス・ブランドに関する投稿が増えやすいです。
口コミの拡散と投稿の増加により、商品やブランドに対する興味関心が向上するユーザーが増加するでしょう。
インフルエンサーマーケティングは主にSNSで行うため、購買の導線を繋げやすいです。
投稿にECサイトや自社サイトのリンクを貼っておけば、PR投稿を見て興味を持ったユーザーが訪問してくれます。
SNSを閉じてからECサイトや公式サイトに飛ぶ必要がないため、購買時にストレスを与えません。
SNSがメインとなるインフルエンサーマーケティングは、オンラインショッピングと相性が良いです。
インフルエンサーマーケティングは、市場規模が拡大しており、取り入れている企業も多いです。
成功事例がたくさんあるため、参考にしやすいという特徴もあります。
同業他社や類似商品も参考になりますが、異業種の事例でも切り口などは参考になるでしょう。
例えば健康コーポレーション株式会社は、自社商品「どろあわわ」でインフルエンサーマーケティングを行っています。
その際、インフルエンサーにPR投稿してもらうだけでなく、イベントに招待して商品やブランドの理解を深めてもらいました。
このように、インフルエンサーマーケティングのやり方は他社の成功事例から吸収できるため、実行しやすいでしょう。
インフルエンサーのPR投稿は、フォロワーの手によって拡散されます。
SNSは投稿を手軽に拡散できるものが多く、ユーザーは少しでもいいなと思えば拡散しがちです。
投稿が拡散されると、そのインフルエンサーのファン以外のユーザーにもPR投稿が届き、さらなる集客が見込めます。
企業が手を加えなくてもユーザーにより自動的に宣伝されるため、効率的にPRできます。
インフルエンサーマーケティングを行うデメリットは、以下の4つです。
メリットだけではなく、デメリットも確認してインフルエンサーマーケティングへの理解度を深めましょう。
インフルエンサーマーケティングは、ステルスマーケティングとされ炎上するリスクがあります。
ステルスマーケティングとは、宣伝ということを隠してPRする手法のことです。略してステマと呼ばれています。
ステマが発覚すると、企業や商品の信頼を失い、挽回するのは非常に困難です。
インフルエンサーにPR投稿を依頼する際には、投稿に「#PR」を追記してもらうことを徹底しましょう。
また、宣伝と分かるような投稿内容にしてもらうことも大切です。
インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーとの意思疎通が重要です。
企業からある程度の投稿内容のイメージを伝えても上手く理解してもらえず、意図しないことを発信されることもあり得ます。
また、短い動画やテキストの中でユーザーに情報が上手く伝わらなかったり、誤解を生んだりするおそれもあります。
インフルエンサーと意思疎通ができなければ効果が出づらく、最悪の場合トラブルに発展することもあるでしょう。
インフルエンサーマーケティングにおいて、インフルエンサーの選定は難しいです。
自社のイメージや商品・サービスにマッチした人物を選定するのはもちろんのこと、信頼できる人かどうかも大切です。
また、単にフォロワー数が多ければ良いというわけでもありません。
フォロワー数が多くても、フォロワーからの反応が薄い人物であれば、PRを依頼したところで効果は見込めないでしょう。
フォロワーからのいいねやコメントが多く、エンゲージメント率の高いインフルエンサーを選ぶ必要があります。
インフルエンサーマーケティングを成功させるには、インフルエンサーのことをよく確認して依頼しましょう。
インフルエンサーのPR投稿は、基本的にどんな内容を書くかは任意です。
そのため、企業から希望を伝えても、「自分の思うままを書く」と言うインフルエンサーもいます。
また、商品への理解が乏しいまま投稿し、誤った情報が拡散されることもあるでしょう。
インフルエンサーも人なので、意思がありミスもします。
インフルエンサーをコントロールできないことで、施策が失敗に終わる場合もあるでしょう。
インフルエンサーマーケティングを成功させるためのコツは、以下の5つです。
いずれも成功のための重要なポイントなので、確実に押さえておきましょう。
施策の目的を明確にすることは、インフルエンサーマーケティングの基本です。
企業イメージアップのために行うのか、商品やサービスの購入者を増やすために行うのか、いろいろな目的が考えられます。
インフルエンサーにはそれぞれのジャンルや得意分野があるので、目的によってぴったりと合う人も変わってくるでしょう。
また、SNSもさまざまなタイプがあるため、目的が定まっていないと適切な選択ができません。
施策の目的をはっきりとさせておくことで、インフルエンサーやSNSの選定がしやすくなり、成功率が高まるでしょう。
自社の商材やサービスに適したインフルエンサーを選ぶことで、よりフォロワーの心を掴みやすくなります。
例えば、グルメインスタグラマーのはなともさんは、スイーツを専門に写真を投稿しています。
そのため、スイーツ好きのフォロワーが多く、店舗でスイーツ商品を展開している企業との相性がいいです。
このように、自社の商品やサービスがフォロワーに届きやすいインフルエンサーを起用することが大切です。
インフルエンサーとは念入りにやりとりしましょう。
商品やサービス、企業やブランドの説明をしっかりと行い、理解に努めてもらうことが大切です。
投稿内容の希望をある程度伝えても良いですが、希望を伝えるだけではなく、インフルエンサーの意見も聞きましょう。
双方がwin-winの関係でいられるように、十分にコミュニケーションをとることが成功の鍵です。
他社の成功事例は、1つでも多く確認しましょう。
冒頭で見たように、インフルエンサーマーケティングの市場規模は年々拡大しています。
そのため、すでに成功事例はたくさんあります。
以下の記事で、インフルエンサーマーケティングの事例をまとめているので、ぜひご参考にしてください。
インフルエンサーの過去の実績は、施策が成功するかどうかのヒントです。
他社の類似商品のPRを行っていて成功しているなら、自社でも成功が見込めるでしょう。
逆に、反応が悪いようであれば自社でも成功する確率は低いです。
また、過去にPR投稿を行っていなくても、普段の投稿に反応している人がどれだけいるのかをチェックすることも重要です。
普段の投稿にフォロワーが無反応であれば、PR投稿をしても効果が見込めません。
インフルエンサーの過去の成果は、必ずチェックしましょう。
プラットフォームサービスは、インフルエンサーマーケティングの負担を軽くするサービスです。
ここでは、おすすめのプラットフォームサービスを3つご紹介します。
インフルエンサーマーケティングの代行や、インフルエンサーのキャスティングが簡単にできるので、ぜひチェックしてください。
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インフルエンサーの影響力とフォロワーの興味・関心をデータ化しているため、信頼性の高いキャスティングが可能です。
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企業がトリドリマーケティング内でインフルエンサーを募り、インフルエンサーが立候補することでマッチングします。
インフルエンサー100人に依頼しても月額4万円という、コストパフォーマンスの良さが魅力です。
運用サポートもついており、初心者に優しいのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
インフルエンサーマーケティングにはさまざまなメリットがあることから、市場規模も拡大し注目されています。
ただし、ややハイリスクなデメリットもあるので、よく検討したうえで依頼をしましょう。
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