マーケティングにおいて、ユーザーとのコミュニケーションが欠かせないものとなりました。
企業の一方的な宣伝文句は効果が薄れ、ユーザーが抱える課題に寄り添った商品の紹介、提案が求められています。
LINE公式アカウントは、ユーザーとのコミュニケーションに特化したツールです。
1対1で情報のやり取りができる究極のマーケティングツールです。
この記事では、LINEをビジネスで使うためのLINE公式アカウントの作り方を解説します。
また、マーケティングで成果を出すポイントも紹介します。
目次
多くの企業でLINE公式アカウントをマーケティングツールに取り入れています。
その理由として、大きく4つの要因が挙げられます。
LINEのユーザー数は国内だけで月間9,200万と言われています。
YouTubeは6,900万、Twitterが4,500万です。
LINEは圧倒的なユーザー数を誇っています。
それだけリーチできる裾野が広いということであり、マーケティングツールとして採用している企業が多い理由の1つです。
LINEを利用する年齢層は10代が95.2%でトップを占めていますが、60代でも76.0%が利用しています。
Instagramは20代~30代の女性、TikTokは10代の男女にユーザーの属性が偏っています。
多くのSNSやコミュニケーションツールは特定の属性に特化しているため、ターゲットが明確なサービスや商品には有効ですが、広く一般に認知を広げたい場合はマッチしませんでした。
その点、LINEはユーザーの年齢層に厚みがあるため、幅広くリーチすることが可能です。
1対1の濃密なコミュニケーションが行えることは、LINE最大の強みと言えるでしょう。
情報の取得先がテレビや新聞、雑誌に限られていた時代は、企業広告が情報を得る手段の一つになっていました。
消費者は企業広告を喜んで受け取っている節がありました。
その時代が終焉を迎え、消費者は必要な情報を自分で取りに行きます。
マス広告はノイズとして受け流されるようになりました。
LINEはユーザーの行動を元にしたコミュニケーションが可能です。
自分のために情報を提供していると消費者は感じ、親密度を高めることができるのです。
今後、マーケティングにおけるコミュニケーションの質は上がり、LINEの機能性や精度も上がるでしょう。
飲食店や小売店、美容室などでは、紙のクーポンやポイントカードを発行しています。
来店予約をするのに、何らかのWebツールを使っているかもしれません。
そうした機能をLINEに集約することができます。
デジタル化を推進し、業務負荷の軽減、経費削減を果たすことが可能です。
LINE公式アカウントには、「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2つがあります。
認証済アカウントには、青色のバッジがつき、LLINEアプリないでの友だち検索が可能になったり、LINEキャラクター入り店舗用ポスターをダウンロードできるようになります。
いわば、LINEのお墨付きをもらったアカウントであり、社会的な信用度の高いアカウントとして認定されたことを示すものです。
LINE公式アカウントは簡単に開設できます。以下の手順で行ってください。
ステップ①:LINE公式アカウント開設ページにアクセス
ステップ②:「アカウント作成」をクリック
ステップ③:個人のLINEアカウントもしくはメールアドレスを登録
管理画面にログイン出来たらアカウントの開設は完了です。
次に認証済アカウントの申請を行いましょう。
ステップ①:管理画面の右上、「設定」ボタンをクリック
ステップ②:「アカウント認証をリクエスト」を選択
ステップ③:必要事項を入力して審査結果の連絡を待つ
審査には5~10営業日かかります。
審査状況に関する問い合わせはできません。
ステップ①:企業や店舗情報などの基本情報を入力
詳細は以下のページから確認できます。
ステップ②:プロフィールの設定
プロフィールはユーザーが友だちに登録する際に必ず表示される画面です。
Webサイトのトップページと同様の役割を担います。設定のポイントは以下の通りです。
LINE公式アカウントの基本的な機能に以下のようなものがあります。
メッセージは一斉に配信したり、ユーザーを限定することができます。
スペシャルクーポンを配信する場合は一斉に送信するのが良いでしょう。
友だちになった日から●日後に、自動的に配信するといった機能もあります。
ユーザーの行動に合わせたメッセージが送れる点は、LINEの強みです。
1対1のコミュニケーションを図るためのものです。
問い合わせの答えをあらかじめ用意することも可能です。
飲食店であれば、「営業時間」の質問に対してその答えを入力しておけば、自動的に返信します。
その他、メニュー、営業日、行き方などの情報を入れておくと良いでしょう。
ショップカードをLINE内に作ることができます。
レジでスタンプを押すなどの作業がなくなります。
スマートフォンにスタンプカードを内包できるため、顧客がカードを忘れたといったことがありません。
データの収集も容易になります。
集客においては最も効果的なものです。
一斉送信、個別配信などを使い分け、ユーザーに特別感を持たせることがポイントです。
どのクーポンの利用率が高かったか、数字を比較することで集客効果を高められるでしょう。
広告も有効なマーケティング施策になります。
LINEはユーザーが多いので認知を素早く広げることができます。
属性の細かな調整も可能。ターゲットとする層を、友だちなどへと呼び込むことができます。
機能を拡張することにより、利用範囲を広げられます。
予約機能を追加することができます。
LINEにはマーケットプレイスが用意されており、そこで各種の機能追加ができます。
低価格で導入でき、ハードルは低いでしょう。
飲食店においてキャッシュレス、モバイルオーダーは必須になりました。
導入したい機能の一つです。
来店予約機能をつけることもできます。
Webでも来店予約機能をつけられるものがありますが、管理が煩雑になります。
LINEであれば、公式LINEアカウントを運用する延長線上で予約管理ができます。
LINE公式アカウントは、数値を詳細に抽出することが可能です。
友だち数やブロック率は主要なKPIの一つですが、何をしたらブロック率が上がるのか、どんなクーポンであれば友だち数は増えるのか、そのヒントが数値で拾えます。
PDCAを回しやすいツールと言えるでしょう。
LINE公式アカウントを運用して成果を出すにはコツがあります。
戦略を立て、結果を見ながら粘り強く運用してください。
ポイントは以下のようにまとめられます。
最も重要なのは、何のために運用するのかを明確にすることです。
最終的な目的は売上になるはずですが、それだと枠組みが大きすぎます。
売上を増やすために、リピート利用を促進したいのか、新規客を呼びたいのか、EC利用を促したいのか。そこを絞り込みましょう。
LINE公式アカウントの運用で効果的なのは、リピート利用やEC利用の促進です。
ECにおいては、LINE上にECサイトを構築するサービスがあります。
Webに開設したECサイトに遷移させるよりも、離脱率が低下して効率的に購買を促すことができます。
目的を明確にしたら、KPIを設定します。
友だち数、ブロック率、クリック数、クーポン使用率などです。
目標数字は細かく作りこむ必要はありません。
設定後、実際の数字を見ながら調整する方が精度が高まります。
KPIの達成にだけこだわりすぎると、おかしな方向に目が向かうことになります。
例えば、目標とした友だち数を無理に追いかけると、ターゲットユーザーから外れた人を友だちにしてしまい、ブロック率が異常に上がるなどといった弊害が考えられます。
KPIが決まると、運用方法が決まります。
月に●回メッセージを配信し、そのうちクーポンの配布は×回などという形です。
運用方法が決まればタスク、担当者も決まります。
そこにスケジュールを立てて各タスクが無理なく進捗しているか確認してください。
KPIが達成しているか、必ず定期的にチェックしてください。
運用を始めたばかりのころは、思うように数字が伸びないことがほとんどです。
「始めたばかりだからしょうがない」と言い続けて半年が経過した、ということもあります。
数字を見るだけではなく、改善するためには何が必要か考えましょう。
チームで数字を共有し、議論することも重要です。
定期的にミーティングを設け、強制的に議論する場を設けるのも悪くありません。
チームを巻き込むことが成果へと繋がります。
議論して終わり、というケースもよく見かけるもの。
議論したら次に何をすべきなのかを決め、各担当者にタスクを割り振ってください。
ミーティングは次に何をするのかを決める場所だと考えましょう。
議論するだけの評論家が集まるだけでは成果は出ません。
LINE公式アカウントは誰でも簡単に作ることができます。
重要なのはその後の運用。戦略の構築、KPIの設定、運用方法の見直し、定期的なモニタリングを行うことで、成果創出に繋がります。
もし、思うような効果が出ない、運用できるのか心配だということがあれば、INFLUにご相談ください。
LINEのマーケティングに特化したコンサルティングを行っており、集客に成功した事例を積み上げてきました。
戦略構築からKPIの設定、施策の実行支援まで、クライアントが抱える課題に寄り添ったコンサルティングを実施しています。
以下からお問い合わせいただけます。