LINE上にECサイトを開設するツールがあります。
『Lea = レア』といったサービスがあり、公式LINEアカウントを作成するとEC機能を追加することができます。
WebでECを構築すると、運用負担が重くなるケースがあります。
ユーザーとのやり取りはメールが中心となり、使うツールが増えることもありました。
ECをLINE上に展開すると、ユーザーとのコミュニケーションはLINEで完結します。
『Lea = レア』は注文から決済まで自動で行えるため、運用側の負担が軽減できます。
この記事ではLINEにECを開設するメリットやツール、ECを成功させるためのコツを紹介します。
目次
手軽にユーザーとコミュニケーションをとれる事だけが、LINEのメリットではありません。
Webにはない特徴が数多くあります。
LINE上にECを開設するメリットは、主に以下のようなものが挙げられます。
LINEは月間9,200万人のユーザーがいると言われています。
男女、年齢に偏りがなく、老若男女問わず使われていることに特徴があります。
Instagramは20~30代女性、TikTokは10代の男女など、SNSやコミュニケーションツールは特定の属性に特化していました。
LINEはツールとしての普遍性を持っているため、商材や扱うサービスに関係なくマーケティングツールとして使えます。
LINEでECサイトを構築している業種に、飲食、農業生産者、アクセサリー、雑貨、チケット販売、食品などがあります。
LINEはユーザー数が多いうえ、どのような商材でも受け入れられやすいという特徴があります。
商品を目にし、興味を持ってもらえる潜在的なユーザーが多いことを示していると言えるでしょう。
LINEにECを開設するためには、LINE公式アカウントを作成する必要があります。
LINE公式アカウントは、ビジネスでLINEを活用する際に必須のもの。
LINE公式アカウントはマーケティングに極めて有効な機能を持っています。
LINE公式アカウントは、ユーザーに友だちになってもらい、コミュニケーションをすることを目的としています。
運用者は商品情報や店舗情報、クーポンなどをユーザーに配信することが可能です。
広告の配信やスタンプカードの発行もできます。
マーケティング施策の結果を数値で確認することもでき、PDCAサイクルを回せます。
LINEの真髄はユーザーとのコミュニケーションにあります。
LINEは一斉配信はもちろん、1対1で情報を交換することもできます。
顧客の属性やアクションに応じたコミュニケーションがとれるのです。
これまでは、企業が一方的に情報を流すマスコミュニケーションが当たり前の時代でした。
消費者が入手できる情報が少なかった時代は、マス広告が情報を取得する一手段として消費者から歓迎されました。
しかし、今は高度情報化社会で消費者が必要な情報を取捨選択する時代です。
自分が欲しているものと合致しない情報は見向きもされません。
その点、LINEは属性や特徴に合わせたコミュニケーションをとることができます。
また、LINEはステップ配信も可能です。
ステップ配信は、特定のシナリオに沿って自動的にメッセージを流すもの。
例えば、友だちになった●日後にクーポンを配信できるといった設定が可能です。
顧客の行動に沿った情報を自動で提供し、購買や集客へと導きます。
WebのECサイトは、自由度が高いために使える機能が多く、構築や運用が煩雑でした。
LINEに開設するECは必要な機能にだけ絞り込んでいるため、手軽に構築・運用ができます。
ユーザーにとってもストレスがありません。
LINEはIDやパスワードの入力が必要ないからです。
LINEは一度LINE公式アカウントと友だちになると、何度でもシームレスでアクセスすることができます。
必要な情報もLINE上ですべて済ませられるため、ツールを使い分ける必要がありません。
運用側からすると、離脱やキャンセルを防止できるのです。
LINEでECを開設するのにおすすめの業種を紹介します。
多くの小売店ではすでにWeb上にECサイトを設けているでしょう。
LINE公式アカウントを活用してECサイトへの集客を行っているかもしれません。
LINEのECサイトは販売チャネルの拡大になります。
公式LINEアカウントからECへの移動は、大量の離脱を生むことで知られています。
LINE上にもう一つのECを開設し、そこで取引を行った方が効率的です。
やりとりはすべてLINEで完結するため、運用の手間はかかりません。
今あるツールで販売チャネルを広げられる可能性があります。
まだECを構築していない小売店事業者は、WebでECを構築する前にLINEでトライアルしてください。
手軽さ、わかりやすさ、運用のしやすさは比較になりません。
多くの飲食店は、集客ツールの一つとしてLINE公式アカウントを運用しています。
飲食業界は新型コロナウイルス感染拡大を受けて集客に苦戦しています。
稼ぐ手段の一つにECの開設があります。自宅用の食品や食材の販売が可能です。
LINEであれば、すでに使っているLINE公式アカウントで運用が完結できます。
人手が不足している店舗でも、簡単に始められます。
農業従事者にもLINEでのEC開設をおすすめします。
消費者は希少性を求める傾向が強くなりました。
また、気に入ったものにはお金をかける傾向があります。
スーパーマーケットに並んでいる野菜はできるだけ安く買いたいと多くの消費者は考えていますが、希少性の高い農家直送の野菜には多少のお金をかけても構わないと考えています。
有機野菜の食材を宅配するオイシックスの会員は、右肩上がりで伸びています。
オイシックスが扱う食材は決して安いものではありません。
しかし、多くの人が有機野菜に価値を感じているのです。
ECは販売先を広げられます。
また、消費者の生活を豊かにすることもできます。
LINEでの構築はその一手段です。
LINEでECを開設するツールを3つ紹介します。
『Lea = レア』は飲食店や生産者など、ITの知識があまりない人を想定して開発されたツールです。
そのため、直観的な操作で誰でも簡単にECを開設できます。
注文から決済まで、すべて自動でできるため、運用負担がありません。
メッセージのやり取りはすべてLINEで可能。
配送の追跡番号を知らせたり、購入後の感想を聞き出すメッセージもすべてLINEで行えます。
『Lineup』はLINE公式アカウントと連携させることで、アカウントにECのような機能を追加することができるものです。
特定のユーザーにだけ見せることができる、プライベート販売も可能です。
1対1でコミュニケーションがとれるLINEならではの特徴を活かしています。
『MySmartStore』は韓国のIT企業ネイバーが開発したECツールです。
複数テンプレートが用意されており、オリジナリティの高いECを構築できます。商品名、商品属性、タグ情報など、SEO対策を意識したサイト構築ができるため、Googleなどでも表示されるようになります。
WebとLINEの両方の性格を併せ持ったツールです。上の2つのツールと比べると、やや使い方の難易度が上がります。
ここでは、『Lea = レア』の特徴について解説します。
『Lea = レア』は注文から決済までが自動で完了します。
電話やメールでの対応が必要ありません。
業務負荷を最小限にしています。
決済システムは、セキュリティ対策に優れたStripeと連携しています。
StripeはKDDIやAmazonも採用しているもの。
情報漏洩リスクはほとんどないと言えるでしょう。
管理画面が使いやすい点も他のツールとは異なります。
Webで構築したECは管理画面が複雑で欲しい情報がすぐに取り出せないという難点がありました。
しかし、『Lea = レア』はECの運用に本当に必要な情報だけを迅速に表示します。
業務の片手間で数字を把握することが可能です。
『Lea = レア』の料金は3,300円(税込)。
決済手数料が5.0%です。
LINEのECの中では最低水準です。
低投資でECを開設できます。
機能には以下のようなものがあります。
14日間の無料体験を提供しているため、まずは試してみるというのもいいでしょう。
以下のリンクからトライアルの申し込みができます。
一番の違いは顧客体験でしょう。
Webは購入手続きが面倒になりがちです。
IDとパスワードを入力してログインし、商品の質問する場合にはメールや問い合わせフォームへの入力が必要です。
購入後は確認内容がメールで送られてきます。
LINEであれば、友だちになった後のログインは必要ありません。
問い合わせはLINEから直接行えます。
購入情報もLINEを見れば終わります。
シームレスな購買体験ができるため、離脱が少ないのです。
マーケティングで最も重要なのは、KGIとKPIを明確にすることです。
稀にLINE公式アカウントの友だち数ばかりを追って、それが目的になっている事業者を見かけます。
それは間違い。
友だち数は購買を増やすためのKPIの1つに位置づけるべきです。
月間の販売個数をKGIとし、それに紐づく指標を洗い出します。
友だち数、ECへのアクセス数、アクセスから購買へと至る購買率、クーポンの反応率などです。
KPIを設定することにより、クーポンは月に何度配信するのが良いか、友だちを増やすには何をすれば良いか、アクセス数を高めるためにどんなことをするべきか、といった施策が決まってきます。
KPIを決めずに施策を決めるケースもありますが、これも悪手です。
何のためにやっているのかがわからなくなるためです。
運用する際は、KPIを意識して戦略を立ててください。
『Lea = レア』は誰でも気軽にECを開設するというコンセプトで開発されました。必要な機能にだけ絞り込み、成果が出せるよう設計されています。
LINE公式アカウントをマーケティングツールとして活用することにより、リピート利用にもつなげられます。
ECを始めたい、販売チャネルを広げたいと考えている人は、ぜひ導入してください。