2023.01.29

ECパッケージとは?導入時のメリット・デメリット、選ぶ際のポイントを解説

「ECパッケージを導入すると、どんなメリットがあるの?」
「ECパッケージを選ぶ際ってどうすればいいの?」

このように考えている担当者の方も多いのではないでしょうか。

ECパッケージとは、ECサイトの運営に必要な機能が網羅されているサービスのことを指します。

導入することで自社にあった形で、スムーズにECサイトの運営を開始できます。

ただ、導入する際にはメリットだけではなく、デメリットがあることも把握しておくことが大切です。

今回はECパッケージの詳細、メリット・デメリット、導入方法などについて解説します。

これからECパッケージを導入したいと考えている企業は参考にしてください。

1.ECパッケージとは?

ECパッケージとは、ECサイトの運営に使う機能があらかじめ搭載されている製品のことです。

商品管理や在庫管理、売上管理、販促機能など必要な機能が網羅されているので、インストールするだけですぐにECサイトを開設できます。

便利な機能が網羅されていますが比較的費用が高く、ECサイトの構築方法の中では大規模向けです。

小規模のECサイトを運営する場合だと、費用を回収しきれない場合もあり得ます。

ECパッケージを導入する場合は、自社の規模や月商も考慮したうえで検討しましょう。

2.ECパッケージを導入するメリット

ECパッケージを導入するメリットとして、必要な機能が網羅されている点が挙げられます。

商品管理や在庫管理など、ECサイトの運営に必須な機能が含まれているため、初めてECサイトを運営する場合でも問題ありません。

また、さまざまなニーズに対応できるようになっていることも多く、カスタマイズ性が高いのも魅力です。

導入目的に合わせて自由に機能を追加し、自社に最適化されたECサイトを制作できます。

ASP型などと比べると高い自由度があるため、他社と十分な差別化を図りたいという企業におすすめです。

3.ECパッケージを導入するデメリット

ECパッケージは便利な機能が多く搭載されている反面、導入コストが高いのが難点です。

ベース機能だけでも数百万円かかる場合もあるため、予算確保が必要になります。

また、ECサイトのトレンドの移り変わりは早く、パッケージを導入しても数年で陳腐化してしまう可能性もあります。

法律改正に伴い新たなセキュリティ対策をする必要が出てくることもあるでしょう。

システム改修やバージョンアップ作業を不定期で行う必要があるため、その度にコストがかさむのが難点です。

4.ECパッケージを導入する方法

ECパッケージを導入する際はまずどのようなECサイトにしたいのか、どのような機能が必要なのか要件定義をしていきます。

要件定義をすることで、どのようなECパッケージを導入すべきなのかが明確になるでしょう。

その後、ベンダーを選定し打ち合わせをしながら検討していきます。

提携するベンダーが決まった後はシステム設計、プログラム開発、システムテストなどを経てリリースの手順が進んでいきます。

自社にあわせたカスタマイズを加えるため、ECパッケージの導入には約3ヶ月程度かかるでしょう。

導入から実装までにある程度の期間を設けておくことが大切です。

ECサイトの開設でお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

5.おすすめのECパッケージ4選

おすすめのECパッケージとして以下の4つが挙げられます。

  1. EC-Orange
  2. EC-CUBE
  3. ecbeing
  4. リピスト

それぞれの導入費用や特徴について見ていきましょう。

1. EC-Orange

引用:EC-Orange

運営会社株式会社エスキュービズム
費用要問合せ
主な特徴カスタマイズ性が高い
大量アクセス、大量受注に対応できる
徹底したセキュリティ性の高さ

EC-Orangeは、フロントインターフェイスとEC機能提供システムをAPIでつなぐシステム設計になっています。

他のシステムとの連携に重きを置いているので、高いカスタマイズ性を実感できるでしょう。

また、月間売上数十億以上の大規模ECの大量トランザクションに対応しており、安定したインフラ環境を構築できます。

カスタマイズ性や安定性の高いプラットフォームを導入したいのであれば、EC-Orangeがおすすめです。

2. EC-CUBE

引用:EC-CUBE

運営会社株式会社イーシーキューブ
費用Liteプラン:月額6,800円~
Standardプラン:月額49,800~84,800円
主な特徴カート内部や会員ページのデザインにもこだわれる
常時SSL化と24時間不正アタック監視を実施
プラグインによる拡張性が高い

EC-CUBEは必要な機能を網羅しているのはもちろん、直感的で使いやすいシステムです。

プラグインによる拡張性も高く、売り上げ集計、ランキング機能、サイト分析などさまざまな機能を追加できます。

デザインテンプレートも幅広く用意されており、デザイン性も追求できるのがうれしいポイントです。

カスタマイズ性も重視したいという場合は、EC-CUBEの導入を検討してみましょう。

3. ecbeing

引用:ecbeing

運営会社株式会社ecbeing
費用スタートアッププラン:初期費用49万円~
ミドルプラン:初期費用500万円~
エンタープライズプラン:要問合せ
主な特徴マーケティング・デザイン支援も実施
サイト構築・カスタマイズを提案
オプション機能も充実している

ecbeingはパッケージの提供だけではなく、マーケティング・デザイン支援も実施しています。

ECサイト業界歴14年という充実したノウハウがあるため、的確なサポートを受けられるのがうれしいポイントです。

オプション機能も充実しており、自社の要望に合わせた機能を取り入れられます。

Instagram活用、レコメンド機能などさまざまなオプション機能があるので気になる場合は活用してみると良いでしょう。

4. リピスト

引用:リピスト

運営会社株式会社PRECS
費用ライトプラン:月額14,800円~
スタンダードプラン:月額39,800円~
プレミアムプラン:月額69,800円~
エキスパートプラン:月額148,000円~
主な特徴コンバージョンを意識したシステム
決済手段が豊富
サポート体制が整っている

リピストはsmartyテンプレートエンジンを採用しているため、自社にあわせた自由度の高いカスタマイズが可能です。

コーディングデザインが苦手な場合でも丁寧にサポートしてくれるため、問題なくカスタマイズを行えます。

また、元通販事業者、広告代理店出身などプロ集団がEC運営のアドバイスを実施してくれるのも強みです。

初めてECパッケージを導入するという場合は、候補の1つに入れてみると良いでしょう。

6.ECパッケージのベンダーを選ぶ際のポイント

ECパッケージのベンダーを選ぶ場合は、以下のポイントにこだわりましょう。

  1. 自社の業界における事例の有無
  2. デモチェックの有無
  3. 開発力や技術力に優れているかどうか
  4. 自社の求めるデザイン・UIを実現できるかどうか

ここからは、それぞれのポイントについて解説します。

1. 自社の業界における事例の有無

自社の業界における制作事例がある場合、機能や要件定義の際にお互いで意思疎通がしやすくなります。

要望も伝わりやすくなるので、より自社にとって使いやすいECパッケージの開発につなげることが可能です。

自社の業界における事例がないベンダーに頼むと、お互いでイメージが固まるのに時間がかかる可能性があります。

事前に選定候補のベンダーに関しては実績だけではなく、事例についても確認しておきましょう。

2. デモチェックの有無

ECサイトは、長期間使い続ける場合があります。

コストで選ぶことも大切ですが、デモチェックを通して操作性を確かめておくことが大切です。

デモチェックがあれば、どのような使用感のECパッケージなのか把握できます。

一連の流れや操作性・機能を試したうえで、ベンダーを比較検討すると良いでしょう。

3. 開発力や技術力に優れているかどうか

自社の要望や目的によっては、高いカスタマイズ性のあるECパッケージが必要になることもあるでしょう。

開発力・技術力が低いベンダーでは、自社の要望を満たせない場合もあります。

より質の高いECパッケージを導入したいという場合は、開発実績のあるベンダーに依頼しましょう。

どのような業界に携わり、どのようなツールを作ってきたのか確認したうえで検討することが重要です。

4. 自社の求めるデザイン・UIを実現できるかどうか

企業によっては、ECサイトに関してオリジナル性を強く追求したいという場合もあるでしょう。

特にデザインやUIにこだわりたいのであれば、自社の要望を実現できる会社を選ぶことが大切です。

自社の要望するデザインが実現できるか、どの部分のデザインやUIを変えられるのか細かくチェックしておきましょう。

もし、ECパッケージでは自社の要望を叶えられないという場合は、より自由度の高いフルスクラッチ型での開発を検討する必要があります。

7.ECパッケージを導入する際はメリット・デメリットを把握してから検討しましょう

ECパッケージはECサイト運営に必要な機能が網羅されており、短期間で運営を開始できます。

一方で導入コストが高かったり、ランニングコストがかさみやすかったりするのが難点です。

メリットとデメリットを見比べたうえで、他の開発方法も見ながら慎重に検討してみましょう。

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