2023.02.27

【2023年版】ショッピングカートシステム23選の機能・手数料を徹底比較

ECサイトにはショッピングカートが欠かせません。

ECショッピングで注文処理や決済を行うのがショッピングカートです。

小売店のオンライン化が進むと同時に、ショッピングカートも様々なタイプのものが世に送り出されました。

そのため、自社の運用に最適なサービスが分かりづらいという声が聞かれるようになりました。

この記事では、ショッピングカートを選ぶポイントやおすすめのサービスを紹介します。

1.ショッピングカートとは?

ショッピングカートは、商品の購入する際の金額計算、決済、注目確認メールの自動配信などを行います。

ECに必要な機能が満たされたサービスです。

クレジットカードやキャッシュレスサービスに対応していますが、サービスによって使える種類は異なります。

ショッピングカートについて詳しく紹介します。

ショッピングカート

ショッピングカートには「パッケージ型」「オープンソース型」「SaaS型」「ASP型」などの様々なタイプがあります。

SaaSやASPはクラウド上のシステムを利用するため、決済機能やCMSを導入する必要がありません。

手軽に始められます。

ただし、カスタマイズ性が低く、大規模で展開したい場合には不向きです。

一方、パッケージやオープンソースはカスタマイズができますが、セキュリティや決済などの機能を構築する必要があり、専門的な知識が必要になります。

ショッピングカートの多くは、豊富なテンプレートが用意され、簡単に思い通りのECショップをオープンすることができます。

ショッピングカートには無料と有料のサービスがありますが、無料のものはテンプレートの数が少なく、カスタマイズ性のないものがほとんどです。

インスタントEC

インスタントECとは、専門的な知識がなくてもすぐにECショップを始められるサービスです。

テレビCMでBASEというサービスを目にしたことがあるかもしれません。

BASEは典型的なインスタントECです。

インスタントECは必要な機能を一通り満たし、定額で利用できます。

ただし、カスタマイズ性に欠けており、大規模なECサイトの運用には向いていません。

2.自社サイト型かモール型か

ECは「自社サイト型」と「モール型」の2つに分けられます。

モール型には良く知られているAmazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどがあります。

ECサイトを構築、運用する際はこの2つの違いを把握し、どちらが商品を販売するのに最適なのかを見極めてください。

自社サイト型のメリットとデメリット

自社サイト型の最大のメリットは、利益率が高いことです。

モールに出店した場合、それぞれに定められた手数料が徴収されます。

デメリットは、集客に苦戦しやすいことです。モール型はアクセスする人が大量にいますが、自社サイトはSEOや広告などで、流入口を自ら作らなければなりません。

集客できるようになるまで相当な時間、費用が必要です。

モール型のメリットとデメリット

モール型の最大のメリットは、集客しやすいことです。ユーザーはAmazonや楽天などに入り、商品名で検索をかけます。

その中で扱う商品がヒットすれば、購入される確率が高まります。

運用後、すぐに購入者が現れることも少なくありません。

デメリットは、競合店が多数ひしめいており、価格競争に陥りやすいことが挙げられます。

例えば、ナイキのスニーカーを扱っていたとすると、同じ商品であれば、価格で勝負する以外に差別化を図れません。

モールの出店手数料もかかるため、利益率は低い傾向にあります。

3.ショッピングカートを選ぶポイント

ショッピングカートを選ぶ際は、以下の点に注目してください。

  • 価格
  • 機能
  • 商材・ブランディング
  • システムの安定性

それぞれを詳しく解説します。

価格

価格は最も重視するポイントでしょう。

初期費用は無料から5万円程度、ランニングコストが月額無料から10万円程度かかります。

無料のものは制限が多く、使い勝手が良いとは言えません。

ECで収益が得られるビジネスをしたいのであれば、有料を選ぶべきでしょう。

高額なサービスはカスタマイズ性や機能の拡張性の自由度が高く、理想的なECショップを運営できます。

サービスを選択する際は、事業計画を立ててビジネスの目的を明確にするとスムーズに進められます。

機能

テンプレートの種類、管理画面の使いやすさ、クーポン発行機能、画像の提供、マーケティング支援、決済できるクレジットカードやキャッシュレスサービスの種類など、ショッピングカートによって提供される機能は異なります。

目的を達成するためには、どんな機能が必要なのかを考えてください。

商材・ブランディング

ブランディングの観点も重要です。例えば、テンプレートの数が多くないショッピングカートだと、競合他店と同じようなサイトになるケースがあります。

ブランド勝負の商品の場合、差別化が図れません。

カスタマイズ性の高いサービスであれば、見せ方の明確な差別化を図ることができます。

システムの安定性

セキュリティやシステムの安定性も重要なポイントです。

無料のサービスの場合、十分なセキュリティが備わっていないことも少なくありません。

ECは決済機能を搭載しているため、安定的に稼働して安全性の高いサイトが必要不可欠です。

4.小規模事業者におすすめのサービス13選

個人事業主や小規模事業者におすすめのサービスを紹介します。

ECの運営に必要不可欠な機能を有しており、比較的安価に始められるものを集めました。

サービス名初期費用月額費用決済手数料販売手数料
Lea無料1.4%3.60%無料
BASE無料無料3.60%注文毎に3%+40円
STORES(スタンダード)無料無料3.60%無料
Square(プロ)無料1,200円3.60%無料
Makeshop(プレミアム)1万円1万円3.14%無料
カラーミーショップ(レギュラー)無料4.950円4.00%~無料
Commerce Cloud問い合わせ問い合わせ問い合わせ問い合わせ
ecbeing問い合わせ問い合わせ問い合わせ問い合わせ
ペライチ(レギュラー)無料2,950円3.50%~無料
ジンドゥー(クリエイタープロ)無料1,200円PayPalまたはStripeを別途契約PayPalまたはStripeを別途契約
おちゃのこネット(ベーシック)無料無料3.50%~無料
イージーマイショップ(スタンダード)40,040円※年間契約初回発生額3.57%+40円無料
グーペ(スタンダード)無料3,300円PayPalを別途契約PayPalを別途契約

Lea

『Lea=レア』は公式LINEアカウント内にECサイトを構築するサービスです。

注文から決済までをすべて自動化し、運用の手間を省けます。

ECは集客に最も力がかかりますが、利用者数が多いLINE内に構築できるため、集客しやすいという特徴があります。

集客から購買までの動線がシームレスになっているため、顧客の離反を防ぐことができます。

飲食店や生産者など、ITに明るくない人に向けて開発しているため、構築と運用がしやすいことも特徴的です。

BASE

引用:BASE

初期費用と月額費用が無料のショッピングカートです。

スタイリッシュなテンプレートから、簡単に本格的なECサイトを構築することができます。

選んだテーマを基に、デザインパーツでカスタマイズすることができます。

そのため、競合他店との違いが出せます。

知名度が高いサービスのため、構築や運営に関する情報が集めやすいという点も特徴の一つです。

STORES

引用:STORES

STORESは基本的なEC機能の他に、ネット予約システムや店舗アプリ作成機能などが備わっており、利用できる幅が広いことが特徴です。

ネット予約システムでは、予約・決済の他に回数券、月謝や顧客情報をまとめて管理することができます。

アプリはリピート販促や顧客管理、マーケティングオートメーションなど、目的に合わせたアプリの開発が行えます。

ノーコードで比較的簡単に作成することができます。

Square

引用:Square

SquareはECショップだけでなく、飲食店のテイクアウト事前決済などでも使えるショッピングカートです。

初期費用はかからず、注文が成立した際の決済手数料3.6%だけという手軽さが人気です。

この会社は決済サービスがメインのため、不正対策は抜群。

セキュリティを重視し、安定的にECサイトを運用したい人に向いています。

Makeshop

引用:Makeshop

Makeshopはサポートが充実しているサービスです。

有資格者が多数在籍し、ショップ運営やデザインの選び方などを無料でアドバイスしてくれます。

「何から手をつけていいか分からない」「運用に不安を感じる」という人に向いています。

Instagram連携が可能で、越境ECにも対応しています。

カラーミーショップ

引用:カラーミーショップ

カラーミーショップは、豊富な機能を有しているサービスです。

カート画面のページ遷移を極限まで抑え、カゴ落ちを抑制しています。

住所の入力補完、メールアドレスのエラーチェックなど、ユーザー目線の利便性の高いショッピングカートです。

Commerce Cloud

引用:Commerce Cloud

Commerce Cloudは、Salesforceが提供するECプラットフォームです。

BtoCの取引にも対応していますが、BtoBの法人間取引に強みを持っているサービスです。

Saleseforceを導入している企業が、法人間取引をEC化したいと考えたときは、このサービスが最適です。

Salesforceは各システムを連携させることで、パフォーマンスを上げることができるためです。

ecbeing

引用:ecbeing

ecbeingはマーケティングに強いサービスで知られています。

500名を超える開発チーム、200名を超えるマーケティングチームが、サイト構築からサービス拡張、集客、分析などをトータルでサポートしてくれます。

SNS連携など、マーケティングの支援も行ってくれるため、集客に不安のある人に向いています。

中小企業向けに「メルカート」という低価格サービスが用意されています。

ペライチ

引用:ペライチ

ペライチはホームページを簡単に作るサービスから、派生してECへと進化しました。

誰でもホームページを作成できるというコンセプトからスタートしているため、ECサイトの構築も手軽に行うことができます。

ジンドゥー

引用:ジンドゥー

ジンドゥーはメールアドレスさえあれば、誰でもECサイトを開設できるサービスです。

ペライチ同様、簡単に構築できる点が一番の特徴です。

決済は別途PayPalやStripeのサービスを導入する必要があります。

おちゃのこネット

引用:おちゃこネット

おちゃのこネットは、ファッションやインテリア、雑貨、食器に強みを持つサービスです。

延べ9万店以上に選ばれており、豊富な導入実績を持っています。

最大の特徴は細かな作り込みができるところ。

ファッションはブランドイメージを構築するため、他のサイトとの違いを打ち出さなければなりません。

好みに応じたカスタマイズが可能です。

イージーマイショップ

引用:イージーマイショップ

イージーマイショップはセット販売やオーダーメイド商品の販売に強みを持つサービスです。

例えば、毎月1つ合計12個を定期的に発送する商品を販売することが可能です。

その他、オリジナルTシャツをその場で作成するといった要望にも応えられます。

グーペ

引用:グーぺ

グーペは運用者側の使いやすさにこだわったサービスです。

スマートフォンでサイトの更新ができ、最新の情報を顧客に伝えることができます。

かんたんSEO設定機能が備わっており、ガイドに従うだけで、集客に必要なSEO対策が行えます。

5.中規模・大規模事業者におすすめのサービス10選

中規模・大規模事業者におすすめのサービスを紹介します。

拡張性が高く、セキュリティが万全なものを中心に選んでいます。

サービス名初期費用月額費用決済手数料販売手数料
Shopify(ベーシック)無料29ドル3.40%無料
futureshop(スタンダード)22,000円22,000円~3.40%~無料
shopserve(ベーシック)15,000円16,500円問い合わせ問い合わせ
らくうるカート(レギュラー)5,500円3,300円4.29%~無料
ecforce問い合わせ問い合わせ問い合わせ問い合わせ
W2 Unified(スタンダード)49,800円49,800円問い合わせ問い合わせ
WTE問い合わせ問い合わせ問い合わせ問い合わせ
RPST29,800円~14,800円~問い合わせ問い合わせ
侍カート100,000円~70,000円~問い合わせ問い合わせ
カラーミーリピート無料9,800円~問い合わせ問い合わせ

Shopify

引用:Shopify

Shopifyは世界的に活用されているECプラットフォームです。

最大の特徴はShopify POSシステムを構築していること。

このシステムは実店舗でもECでも活用することができます。

POSは高度な自己管理、スタッフのアクセス制限を設けることができるうえ、販売データを一元管理することができます。

実店舗とEC両面での販売戦略を組み立てることができます。

futureshop

引用:futureshop

futureshopはSaaS型のショッピングカートです。

継続利用店舗の平均成長率は153%と高く、顧客満足度は9割を超えています。

カスタマイズ性が高く、思い通りのECサイトを構築することができます。

女性のファッショングッズを販売するw closetや、月桂冠、千疋屋などで使われています。

shopserve

引用:shopserve

shopserveは、高速データ記憶装置や万全なセキュリティ機能を有しており、安定的かつ安全なサイト運営を行えるサービスです。

機能、拡張性ともに高く、思い通りのサイトを構築することができるでしょう。

らくうるカート

引用:らくうるカート

らくうるカートは、クロネコヤマトのヤマト運輸が提供しているサービスです。

商品ページに遷移するQRコードの発行や、定期購入などを行える機能を持っています。

配送業者が行っているサービスのため、傷みやすい農産物などの一次産品の発送も手厚くサポートしています。

ecforce

引用:ecforce

ecforceは機能性が高く、毎月平均10以上の新機能をリリースしているサービスです。

機能性を重視し、他のECサイトとの差別化を図りたいと考えている事業者に最適です。

マーケティングやCRM施策を一貫して行えるため、LTVの最大化を図れます。

W2 Unified

引用:W2 Unified

W2 Unifiedは拡張性が高く、カスタマイズモデルへのシームレスな切り替えができるサービスです。

ASPカートからのリニューアルや、機能性の高いクラウドサービスを探している事業者に向いています。

セキュリティも強力で、上場企業などの大手企業が活用しています。

WTE

引用:WTE

WTEはオンラインレッスンの運用に特化したサービスです。

月謝の集金、講師のコミュニケーション、レッスンの予約、講師の報酬、スケジュール管理などが行えます。

RPST

引用:RPST

RPSTは、広告や売上データの分析、CS対応、出荷までをトータルで行えるサービスです。

マーケティングから出荷までを一元管理できるため、省人化が図れます。

商品開発などの本業に専念したい事業者に向いているサービスです。

侍カート

引用:侍カート

侍カートは、定期通販やD2Cに特化したショッピングカートです。

MAツールなどと連携することができ、カスタマイズ性が高いことが特徴です。

LTV向上を目指す事業者に向いています。

カラーミーリピート

引用:カラーミーリピート

カラーミーリピートは、リピート通販に特化したサービスです。

リピート販売は単発販売よりも売上が安定しやすいうえ、オペレーションにかかるコストも削減できます。

食品や嗜好品、サプリ、健康食品などの商材に向いています。

6.無料期間を利用して実際に運用しよう

定額のショッピングカートは、無料期間が設けられているものがほとんどです。

その期間で使用感を試すのも良いでしょう。

種類が多いため、ビジネスを展開する目的を必ず明確にしてください。

それによって選択するサービスが決まってくるはずです。

『Lea = レア』は、誰でも簡単にECサイトを構築できることをコンセプトにしたサービスです。

立ち上げから運用まで、担当者の手を煩わせることがほとんどありません。

ユーザー重視の設計にもなっており、LINEでシームレスに購入から決済、アフターフォローまで行えます。

利便性の高さから、離脱やキャンセルを防止することができます。

リピート購入にも期待でき、販売チャネルの拡大に最適なツールです。

『Lea = レア』の詳細情報は以下のサイトで得られます。