「自社でGoogleデータポータルを使って、データを直感的に把握したい!」
「Googleデータポータルは色々機能があって便利そうだけど、高そう。」
このように考えているWebマーケターの人も、多いのではないでしょうか。
Webマーケティングでは大量のデータを扱うため、Googleデータポータルを使って「データを可視化」すると便利です。
そこで、今回の記事では、Googleデータポータルの料金について紹介します。
料金の他に、Googleデータポータルを使うメリットや、利用する際の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
Googleデータポータルは、Googleアナリティクスやサーチコンソールなどのデータソースと連携して、データを可視化するBIツールです。
クラウドベースのツールであり、作成したレポートの関係者への共有や、共同作業でのデータ編集が簡単にできます。
Googleデータポータルでのレポートの作成は、ドラッグ&ドロップによる直感的な操作が基本です。
折れ線グラフや棒グラフなど基本的なグラフはもちろんのこと、地図や散布図、バブルチャートなどでデータを見える化できます。
Googleデータポータルは、Googleアカウントを持っている人であれば、誰でも利用可能です。
Googleデータポータルは、BIツールの一種です。
BI(ビジネスインテリジェンス)ツールは、大量に蓄積されたデータから必要な情報を収集して、AIによる分析と可視化を行うツールです。
ただ、Googleデータポータルは、あくまでデータを可視化するツールであり、データマイニングやシミュレーション機能は搭載されていません。
データから意思決定をする際に、AIによる分析機能を使いたい人は、別のBIツールを検討する方が良いでしょう。
Webマーケティングでは、多くのツールを使ってユーザーのニーズ解析をするのが一般的です。
そこで、Googleデータポータルを利用する際のメリットとして下記の5つが挙げられます。
ここからは、Googleデータポータルを利用するメリットをそれぞれ確認していきましょう。
Googleデータポータルを使用することで、複数のデータをグラフや表に変換して、可視化できます。
Webマーケティングでは大量のデータを扱うため、分かりやすく可視化することが大切です。
Googleデータポータルでは、折れ線グラフや円グラフ、散布図などを直感的な操作で簡単にすばやく作成できます。
前年比や前月比などの比較も簡単に可視化できるため、Webマーケティングに必要な情報の分析に役立つでしょう。
Googleデータポータルでは、データ連携が一度完了すれば、その後のデータ取得や更新が自動で実施できます。
Excelを使ってデータを可視化する場合、元データが変更となった場合、その都度データを手動で更新しなければなりません。
Googleデータポータルでは、GoogleアナリティクスなどGoogleサービス以外にも、FacebookやTwitterといった各種SNSと連携が可能です。
データが更新されれば、作成したレポートも自動更新されるので、最新情報をスムーズに可視化できます。
Googleデータポータルはクラウドベースのツールであり、作成したレポートのチェックが簡単です。
Googleデータポータルで作成したレポートは、すべてGoogleドライブに保存されます。
レポート毎に閲覧や編集権限を設定でき、レポートの共有や編集をGoogleドライブ上でやり取り可能です。
レポートの修正対応をクラウド上で行えるので、上司とのメールのやり取りや口頭指示など煩雑な業務の改善にも繋がります。
インターネット環境さえ整っていれば、どこでもレポートのチェックができるので、すばやい意思決定のサポートになるでしょう。
Googleデータポータルは、Googleサービスとの親和性が高いことがメリットです。
Webマーケティングでは、Googleアナリティクスやスプレッドシート、YouTubeなどGoogleが提供するサービスを多く利用します。
Googleデータポータルでは、Googleが提供するサービスと簡単に連携して、データを取り込むことが可能です。
一度連携したデータは、更新の際に自動でレポートに反映されるため、更新の手間からも解放されます。
Googleが提供するツールならではのメリットだと言えるでしょう。
テンプレートが豊富に用意されているGoogleデータポータルでは、レポートのデザインに悩む必要がありません。
Googleデータポータルを使えば、デザインに悩まず、分かりやすいレポートが作れるでしょう。
サーチコンソールやGoogle広告など、各Googleサービス向けのテンプレートも数多く準備されているので便利です。
Googleデータポータルは、全ての機能を無料で使用でき、使い続けても料金が発生しません。
完全無料と聞くと「逆に怪しい」と思う人もいるでしょう。
しかし、料金が掛からないからと言って機能が使いにくいわけでもなく、Googleが提供するクラウド環境で安定して作業できます。
BIツールを導入しようと思うと、少なからず料金が発生します。
Webマーケティングを始めたばかりの人は、まずGoogleデータポータルを活用してみましょう。
AIによる分析やシミュレーションが必要となった場合に、BIツールに乗り換えることも1つの方法です。
全ての機能を無料で使えるGoogleデータポータルですが、追加料金が発生する下記の2つのパターンがあります。
2つのパターンを確認して、Googleデータポータルをより効果的に使いこなしましょう。
BigQueryはGoogleが提供するクラウド型データベースです。
Webマーケティングでは、テラバイト(1TB=1,000GB)単位のビッグデータを取り扱うことも珍しくありません。
BigQueryを使えば、複数のシステムから収集した大量のデータを格納可能です。
Googleデータポータル自体の料金は掛かりませんが、データを格納するBigQueryを使用するためには、料金が発生します。
オペレーション | 料金 | 詳細 |
クエリ(オンデマンド) | $6.00/TB 約760円 | 1TB/月まで無料 |
クエリ(月定額契約) | $2,400/月 約30万3400円 | スロット数100 |
クエリ(年定額契約) | $2,040/月 約25万8000円 | スロット数100 |
アクティブストレージ | $0.023/GB 約3円 | 毎月10GBまで無料 |
長期保存 | $0.016/GB 約2円 | 毎月10GBまで無料 |
データ取り込み(ストリーミング) | $0.010/200MB 約1円 |
※東京(asia-northeast)の料金。$1=126.44円(2022年4月17日現在)
引用元:BigQueryの料金
表の通り、使用するデータの量によって、使用料金は異なります。
GoogleデータポータルとBigQueryを連携させる場合は、BigQueryからデータ取得をした時点で料金が発生するので、注意しましょう。
Googleデータポータルで、有料のテンプレートを活用する場合は、追加料金が必要です。
Googleデータポータルには、予め無料で使用できるテンプレートが複数用意されています。
テンプレートを利用することで、Googleデータポータルの操作に慣れない人でも、簡単にレポートを作成可能です。
ただ、中には無料のテンプレートでは物足りないと言う人もいるでしょう。
Datafolio(データフォリオ)というテンプレートストアでは、Googleデータポータル用の有料テンプレートが販売されています。
EC用や広告の効果分析用など用途に応じてレポートを使い分けたい人は、有料テンプレートを活用しましょう。
Googleデータポータルを使えば、Webマーケティングの初心者でも、簡単にデータを可視化できます。
そこでGoogleデータポータルの基本的な使い方を、下記の4つのステップに分けて解説します。
Googleデータポータルの基本的な使い方についてはこちらの記事でも解説しているので、ご参考にしてください。
Googleデータポータルを活用するためには、Googleアカウントが必要です。
まずはGoogleアカウントにログインしましょう。
Googleアカウントがない人は、Googleの公式ページから作成できます。
Googleアカウントにログインした状態で、Googleデータポータルの公式サイトにアクセスしてください。
左上にあるメニューバーをクリックすると、左下に「無料で利用する」というアイコンがあるので、クリックします。
Googleデータポータルのダッシュボードが開けば、準備完了です。
続いてレポートを作成するために、使用するデータとの接続を行います。
Googleデータポータルのダッシュボード左上にある「作成」アイコンをクリックして、「レポート」を選択してみましょう。
その後、可視化したいデータソースを選択する画面が出現します。
Googleアナリティクスやスプレッドシートなどから、接続したいサービスを選択しましょう。
レポートに利用したいデータソースを選び、画面上に表示される「接続」アイコンをクリックすれば、データとの接続は完了です。
データと接続できた後は、実際にレポートを作りましょう。
レポート作成と聞くと難しい!と感じる人もいるかもしれませんが、基本的な操作は以下の2つだけです。
グラフや表は、スコアカードや折れ線グラフなど種類が豊富に用意されているので、用途に合ったものを選択してください。
ディメンションは「データの切り口」で、指標は「切り口のパフォーマンス」と言い換えれば分かりやすいでしょう。
レポートで伝えたい内容を精査して、適切なディメンションと指標を選択すればOKです。
最後に作成したレポートを共有する方法を紹介します。
まずはGoogleデータポータル上で、共有したいレポートへアクセスしましょう。
次に画面右上の「共有」アイコン右横の▼ボタンをクリックすると、共有方法を選択できます。
メールで共有やPDFで共有など、色々な方法がありますが、一番手軽なのは「レポートのURL」での共有です。
自動生成されたレポートのURLをコピーして、共有したいユーザーへ連絡するだけで簡単にレポートを共有できます。
レポート毎に「閲覧のみ」や「編集権限あり」など、編集に関する設定も変更可能です。
Googleデータポータルを初めて使う人が注意すべき点は、下記の3つです。
それぞれを事前に確認して、Googleデータポータルを使いこなしましょう。
Googleデータポータルでは、多くのデータを統合してレポートを作成する場合、動作が重くなります。
データ量の大きさに起因する問題のため、データ量を削減する他に解決策はありません。
レポートの読み込み時間やグラフの応答性を高めるためには、自動更新の頻度を長めに設定する方法があります。
常に更新が必要なレポートであれば、Googleデータポータルで分析すべきデータ自体を絞ってデータ量を圧縮しましょう。
Googleデータポータルは、クラウド上で提供されるサービスのため、オンライン環境がないと機能しません。
オンライン環境が整っているオフィスや自宅であれば問題ありませんが、出張先など高速通信が難しい環境では利用が難しいです。
Googleデータポータルは各Googleサービスと連携してデータを収集するので、インターネット環境が必須であることを覚えておきましょう。
多くのGoogleサービスがスマートフォンで利用できますが、Googleデータポータルにはスマートフォン用アプリが存在しません。
外出先で日々更新されるレポートを確認したいと思う人は、予めレポートをPDF化してスマートフォンに送るなどの工夫をしましょう。
Googleデータポータルのテンプレートの中には、スマートフォンで閲覧することを前提に作られたものもあります。
スマートフォンでもレポートを確認したいという人は、レポート作成の段階から考慮しましょう。
Googleデータポータルは、Googleアカウントさえ持っていれば、誰でも簡単にデータのレポートを作成できます。
Webマーケティングでは大量のビッグデータを扱うため、BigQueryとGoogleデータポータルを連携させる機会が多いでしょう。
ただ、Googleデータポータルの利用料金は無料ですが、BigQueryを使う際は別途料金が発生するので、注意が必要です。
Googleデータポータルを使いこなして、所有しているデータを有益に活用しましょう。
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